毎日コミュニケーションズ、2008卒対象
「大学生就職人気企業ランキング」調査結果を発表
就職情報サイト「毎日就職ナビ」( http://job.mycom.co.jp )を運営する毎日コミュニケーションズ(東京都千代田区、中川信行・社長)は、1978年以来毎年実施している「大学生就職人気企業ランキング」において、2008年卒業予定者の調査結果を発表しましたので、以下概要をご報告します。(調査回答数:15,235件)
■文系総合ランキング:上位10位 順位 企業名 得票 昨年順位 1位 資生堂 912票 5位 2位 JTBグループ 896票 1位 3位 ANA(全日本空輸) 789票 2位 4位 JAL(日本航空) 646票 4位 5位 三菱東京UFJ銀行 629票 7位 6位 みずほフィナンシャルグループ 579票 8位 7位 サントリー 551票 6位 8位 トヨタ自動車 436票 3位 9位 ベネッセコーポレーション 436票 9位 10位 積水ハウス 418票 11位
■理系総合ランキング:上位10位 順位 企業名 得票 昨年順位 1位 トヨタ自動車 336票 1位 2位 日立製作所 275票 3位 3位 資生堂 273票 4位 4位 サントリー 267票 2位 5位 カゴメ 256票 9位 6位 松下電器産業 228票 6位 7位 NEC(日本電気) 211票 11位 8位 三菱重工業 200票 21位 9位 本田技研工業 192票 5位 10位 東芝 190票 20位
【 文系 】 総合1位:資生堂(初)
男子1位:三菱東京UFJ銀行(初)/女子1位:資生堂(初)
【 理系 】 総合1位:トヨタ自動車(4年連続)
男子1位:トヨタ自動車(4年連続)/女子1位:資生堂(13年連続)
※ 100位までのランキングおよび詳細は、http://navi.mycom.co.jp/saponet でご確認いただくか下記担当者までお問合せください。
< 調査結果の概要 >
【 総評 】
労働市場は景気の回復基調と2007年問題対策などが重なり、「正社員化」の流れが進んできている。総務省の調査では2003年のピーク時に217万人いたフリーターが187万人まで減少しているという報告もあった。新卒採用市場においても大規模に採用予定数を増加するなど、企業各社が優秀な若年労働力の獲得を目指して奮闘している。
こうした背景を踏まえた採用環境は、バブル期以来の「売り手市場」といわれ、上位選出企業の選社理由に「安定している」「業界上位である」が文系・理系ともに共通して高いことから、学生の「大手・安定志向」が顕著にあらわれるランキング結果となった。
今年は文系総合および文系女子で「資生堂」が初のトップを獲得。文系男子でも「三菱東京UFJ銀行」が初めてトップになり上位のランキングに動きが見られた。
ランキング全体では、銀行や証券などの金融業界や総合商社などがそろって順位を上げた。理系では、ここ数年根強い人気を誇る「トヨタ自動車」が4年連続でトップとなり、独自の採用活動で学生からの評価が高い「日立製作所」などが上位を占めた。
【 文系 】
文系では「資生堂」がランキング調査開始以来初のトップとなった。各商品カテゴリーでトップを目指すメガブランド戦略に合わせた積極的な広告展開もあり、選社理由で「広告・宣伝がうまい」の項目が前年比で2pt上昇した。毎年女子からの根強い人気があるが、近年男子からの得票も伸びた(文系男子:前年37位→18位)ことが文系総合トップに押し上げた要因の1つとして考えられる。
「JTBグループ」が僅差で2位となったほか、常に人気の高い、3位の「ANA(全日本空輸)」、4位の「JAL(日本航空)」の航空2社が続いている。
注目は5位の「三菱東京UFJ銀行」と6位の「みずほフィナンシャルグループ」がそろって順位を上げたことだ。金融業界では、景気の回復基調に合わせ、業務拡大のための採用を積極的に展開。数千人規模にわたる採用活動はランキングだけにとどまらず採用全体への影響力も大きくなっている。特に男子からの支持が強く、文系男子トップ3の選社理由に「安定している」「業界上位である」が共通して高く、大手・安定志向の傾向が強まっていることがわかる。
また、総合商社各社も業績好調を反映してか13位の「伊藤忠商事」(前年19位)を筆 頭に、24位「三井物産」(前年27位)、25位「三菱商事」(前年29位)、とそろって順位を上げている。特徴的なのは男子よりも、女子からの人気に後押しされていることだ。いち早く女性の積極的な採用を推進してきたことがその要因と思われる。
【 理系 】
理系では男子学生からの高い支持を集め4年連続でトヨタ自動車がトップを守った。その選社理由は文系同様に「安定している」「業界上位である」という項目と共に、「技術力が高い」という理由も選択項目の一つとして多く挙げられている。
次いで2位に「日立製作所」が続いた。今期、当社のアンケートなどで「印象に残ったDM・セミナー」として上位に挙げられており、採用シーンでの好印象がそのままランキングの結果として現れた。3位には前年4位の「資生堂」が13年連続トップとなる女子からの高い支持に加え、男子においても前年40位→29位と支持を集めランクアップ。
例年理系のランキングは「技術力が高い」という観点からメーカー中心のランキングとなっている。その中で、今年の特長としては、大手総合建設(ゼネコン)5社が揃って100位以内に順位を上げた。公共事業は削減傾向にある中、景気回復に伴い民間企業の設備投資増強やオフィスビルやマンション建設などの好況を背景に37位「竹中工務店」(前年63位)、46位「大成建設」(前年55位)、55位「鹿島建設」(前年81位)、67位「大林組」(前年126位)、86位「清水建設」(前年113位)となった。
その一方で、文系のランキングでも注目されたメガバンク3行がそろって理系ランキングを上げた点も注目される。
< 調査概要 >
I.調査対象: 2008年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生
I I.調査期間: 2006年10月2日 〜2007年2月12日
I I I.調査方法:
(1)当社発行の就職情報誌にアンケートを同封し、郵送で回収
(2)就職サイト「毎日就職ナビ」上の入力フォームによる回収
(3)「毎日就職EXPO」など、各イベント会場にてアンケートを配布・回収
■ 人気企業ランキングは5社連記方式 ■
選社理由は1社につき2項目を選択する複数回答
IV.有効回答: 15,235名
(毎日コミュニケーションズ http://www.mycom.co.jp/同社プレスリリースより抜粋・3月12日)