19卒外国人留学生、日本国内での就活開始に出遅れ。7月時点の内定率は42.6%~『2019年度 外国人留学生の就職活動に関する調査結果』(2018年8月発行):ディスコ
株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は、2019年3月卒業予定の外国人留学生(現在、大学4年生・大学院修士課程2年生)を対象に、職業観や就職活動に関する調査を行いました。(調査時期:2018年6月28日~7月18日、回答数:277人)
<調査概要>(抜粋)
就職後のキャリアプランと出世希望ランク
就職後のキャリアプランについては、「一つの会社にこだわらず、転職などでキャリア・アップをしたい」が最も多く(49.1%)、「一つの会社に定年まで勤めたい」(35.0%)を上回る。国内学生と比べて、転職でのキャリア・アップや独立・起業を志向する学生の割合が高い傾向にある。
続いて、どこまで出世したいかを尋ねたところ、「社長」「役員」と回答した人が、それぞれ22.0%。課長以上の管理職を志望する外国人留学生は約7割に上る(68.1%)。国内学生や日本人留学生と比べると、より上位の役職を目指している人が多い。
就職したい企業の種類
卒業後にどのような企業に就職したいかを尋ねたところ、「日本にある日系企業」が最も多く、6割近い学生が選んだ(59.2%)。「日本にある外資系企業」(22.7%)と足し合わせると8割を超え(計81.9%)、卒業後も日本で働きたいと考える学生が多いことがわかる。
就職活動開始状況
外国人留学生が就職活動を開始した時期は、「4年生の4月」が約3割(25.3%)で最多で、次いで「3年生の3月」(16.2%)が多い。採用広報解禁(3月)以降の合計は半数を超える(56.3%)。
一方、国内学生では「3年生の6月」が最も多く(23.2%)、3月より前の合計が9割を超えている(95.7%)。夏のインターンシップを「就活スタート」と捉え、早くから準備に入る国内学生が多いことと比較すると、外国人留学生の動き出しはかなり遅いことがわかる。
就職活動量と内定状況
調査時点(7月)での企業へのエントリー社数は、平均27.6社。同時期の国内学生(30.7社)の約9割。例年、国内学生を大きく下回っていたが、国内学生の活動量が減少したことで、その差は縮まった。セミナー参加社数についても、国内学生と大きな差は見られない。
エントリーシートの提出社数は、19.2社と、国内学生よりも5社多い。その後の筆記、グループディスカッション、面接においても国内学生の受験社数を上回り、精力的に活動している様子がうかがえる。
ただし、内定率は、国内学生が8割超(81.1%)であるのに対し、外国人留学生は4割台(42.6%)にとどまる。内定取得者も含め71.8%が調査時点で就活中だった。国内学生に比べて、就職活動の動き出しが遅いことなどが影響していると考えられる。
※調査詳細は同調査レポートをご覧ください。
<調査項目>
1.現在の日本語力
2.就職後のキャリアプランと出世希望ランク
3.就職したい企業の種類
4.日本での就職を希望する理由
5.日本企業のイメージ
6.就職したい企業の規模と志望業界
7.就職先企業を選ぶ際に重視する点
8.インターンシップ
9.就職活動開始時期
10.就職活動量と内定状況
11.就職活動の難易度
12.企業に評価してもらいたいこと
13.企業研究をする上で必要な情報/もっと発信してほしい情報
14.就職活動の情報源
15.日本の就職活動でおかしいと思った制度や習慣
<調査概要>
調査対象:2019年3月卒業予定の外国人留学生(現在、大学4年生・大学院修士課程2年生)
調査方法:インターネット調査法
調査期間:2018年6月28日~7月18日
サンプリング:キャリタス就活2019に登録している外国人留学生2,769人
※国内学生の調査結果は「キャリタス就活2019 学生モニター調査」(2017年11月、2018年1月~4月、7月調査)より
※日本人留学生の調査結果は「海外留学生の就職活動に関する調査結果」(2018年4月発行)より
<本リリースに関するお問合せ先>
株式会社ディスコ 社長室 広報担当
Tel:03-4316-5500 Email:pr@disc.co.jp
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ディスコ http://www.disc.co.jp/ /8月27日発表・同社プレスリリースより転載)