ダブルケア経験者の10%が「ダブルケアを理由に仕事をやめたことがある」。ダブルケアと仕事の両立で苦労した点は「ダブルケア問題が認知されていない」が最多~『ダブルケアに関する調査2018』(ソニー生命調べ)
ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 萩本 友男)と横浜国立大学 大学院国際社会科学研究院 相馬 直子教授、ブリストル大学(英国) 社会・政治・国際学研究科 山下 順子上級講師は、2018年2月28日~3月5日の6日間、今年で3回目となる全国規模での「ダブルケアに関する調査」をインターネットリサーチで実施しました。今回は、これまでにダブルケアを経験したことがある男女1,000名を対象に調査しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
<調査結果 概要>
【『ダブルケア』 認知度・経験率 事前調査】
●『ダブルケア』という言葉の認知度は18%、40代女性は昨年より10ポイント上昇で21%に
●「現在ダブルケアに直面中」は16%、ダブルケア経験率は29%、50代女性の経験率は41%
●「ダブルケアは自分事の問題」37%
【ダブルケアラー(ダブルケア経験者)に聞く『ダブルケア』の実態】
●ダブルケアラーの2割が「親・義親の世話・見守り・介護では中心的な関わり」
ダブルケアに直面中で親・義親と同居しているダブルケアラーでは「中心的な関わり」が4割強に
●女性が中心的に関わる理由 最多は「自分以外に主にできる人がいない」
男性では「自身の希望で主に関わりたい」が最多
●「育児より介護が先に始まった」ダブルケアラーの12%、30代では20%に
●ダブルケアで負担に感じること 「精神的にしんどい」「体力的にしんどい」「経済的負担」
●ダブルケアの三大不安 「家計・経済状況」「子どもへの影響」「自身の健康状況」
●ダブルケアへの備え ダブルケアラーの4割近くが「備えを何も行っていない・いなかった」と回答
●ダブルケアに対する備えとして行っておいたほうが良かった
ダブルケアラーの実感 1位は「ダブルケアの分担について親族と話し合う」
●ダブルケアの経済的負担感 ダブルケアラーの6割が「負担である」と回答
●ダブルケアに関する毎月の負担額 ダブルケアに直面中のダブルケアラーの平均負担額は75,518円
●ダブルケアに直面中のダブルケアラーの半数が「想定外の支出がある」と回答
【『ダブルケア』と仕事の両立】
●「ダブルケアを理由に仕事をやめたことがある」ダブルケアラーの10%
●ダブルケアで仕事をやめた要因で顕著な男女差
●「現在の仕事は介護・育児との両立が困難」ダブルケアラー有職者の約3人に1人
●ダブルケアと仕事の両立で苦労した点 最多は「ダブルケア問題が認知されていない」
●ダブルケアラー有職者が職場に求めること TOP3は「休暇の取りやすさ」「柔軟な出社時間」「残業削減」
【『ダブルケア』に対する支援】
●ダブルケアラーの75%が「公的介護サービスは不十分」、74%が「公的子育て支援は不十分」と回答
●「介護施設の入所基準をダブルケア世帯に配慮した基準に」ダブルケアラーの約9割が必要と回答
●「ダブルケア当事者がつながる場を、地域でつくることが必要だ」ダブルケアラーの7割強
<調査概要>
調査タイトル: ダブルケアに関する調査2018
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする ダブルケアを経験したことがある大学生以下の子どもを持つ父親・母親
調査期間: 2018年2月28日~3月5日
調査方法: インターネット調査
調査地域: 全国
有効回答数: 1,000サンプル(男性500サンプル 女性500サンプル)
調査協力会社: ネットエイジア株式会社
◆本調査の図表・詳細は、こちらをご覧ください。
(ソニー生命保険株式会社 http://www.sonylife.co.jp/ /7月18日発表・同社プレスリリースより転載)