インターワークス、2007年1月の
「人材派遣平均賃金」分析結果を発表
インターワークス(東京都港区、小林光夫・代表取締役社長)では、人材派遣専門求人サイト「派遣ネット( http://www.haken.or.jp/ )」に掲載された求人情報から122職種(※)について、派遣求人の平均賃金の分析を行っております。2007年1月度の結果集計が完了しましたので、お知らせいたします。※ 「派遣ネット」上で分類されている職種
【 関東地域概況について 】
1月の派遣求人情報122職種平均時給は1,580円(前月1,585円、前年同月1,603円、交通費含む)となっています。平均時給は前年同月を下回る結果となっていますが、依然として高水準で推移しています。また、掲載件数は対前年比166%と再び高い伸び率を示しています。
大分類職種の内訳でインターネットサイト上での募集の多い、オフィスワーク系(1,591円、4,327件)、及び医療・福祉・介護系(1,513円、144件)は、平均時給、掲載件数共に増加となりました。また、掲載件数は全ての職種において増加となりました。平均時給の下げが大きいのは、「その他」カテゴリーですが、こちらは「軽作業」、「製造業務」において引き続き年始需要の大量募集が行われた結果であると想定されます。
昨今、偽装請負が社会問題化する中で、各社とも「請負から派遣へ」という流れを加速させており、これらの要因も含め、求人募集増に繋がっていると思われます。今後も、この傾向は継続するものと思われます。
【 関西地域概況について 】
1月の派遣求人情報122職種平均時給は1,359円(前月1,360円、前年同月1,343 円、交通費含む)となっています。平均時給は前年同月よりも16円増と前年よりも上回っていますが、前月とはほぼ同水準で推移しております。
大分類職種の内訳では関東と同じくオフィスワーク系(1,375円、914件)の大分類職種において平均時給が前年同月比より24円とこちらも増加となりました。唯一、営業・販売・サービス系(1,270円、338件、前年同月1,292円、149件)は、平均時給を下げましたが、掲載件数は大きく増加しました。
【 今後の平均賃金の傾向 】
バブル期並みの採用難の状況において、人材派遣各社とも人材確保のためにさまざまな施策を打っており、その一環として、これまでメインターゲットではなかった主婦・シニア層やフリーター層にまで募集の対象を広げる動きが顕著になっております。この結果として、派遣求人時給の「二極化」の動きが見て取れます。同じ職種においても、付加価値の高い仕事は高時給をキープもしくは更に上昇しているのに対し、比較的時給の低い、未経験者や時短就業者向けの求人も件数を増やしております。そのため、全体の平均時給としては横ばい、もしくは若干の下降を示しているものと見られます。今後も、この「二極化」の動きは続くことが予想され、全体の平均時給としては横ばいで推移するものと見られます。
(インターワークス http://www.inter-works.jp//同社プレスリリースより抜粋・2月20日)