「就職活動は順調だった」2年連続で減少。44.9%がインターンシップに参加。今の会社で「定年まで働きたい」は大幅に減って25.2%~『2018年度 中堅・中小企業の新入社員の意識調査』:東京商工会議所
東京商工会議所は、「新入社員ビジネス基礎講座」(3月31日~4月19日開催)に参加した中堅・中小企業の新入社員1,047名を対象に行った意識調査結果を別紙の通りとりまとめた。(有効回答1,047名、100.0%)
調査結果概要は次のとおり。
【調査概要】
1.就職活動は順調だったか
⇒学生優位の売り手市場の中、「順調だった」、「ほぼ順調だった」と回答した割合は2年連続で減少。
「ほぼ順調だった」が35.4%(昨年度比▲2.1%)と減少し、「やや厳しかった」が32.1%(昨年度比+2.8%)と増加。
2.就職活動で苦労したことは何か(三つまで選択)
⇒昨年度同様に、自己分析で悩む傾向は変わらず。
一方で「採用枠が少なく競争が激しかった(昨年度比▲5.6%)」、「説明会や面接の日程・時間の調整(昨年度比▲16.3%)」が大きく減少。
3.インターンシップ・職場体験の参加状況【新設】
⇒「参加した」が44.9%, 「参加していない」が54.9%。
資本金1億円以上の企業に入社した半数以上が「参加した」と回答。
4.インターンシップ・職場体験のエントリー状況【新設】
⇒インターンシップ・職場体験の参加者のうち、「エントリーした」が53.2%と、半数以上に達した。
5.就職活動の開始と内定の時期
⇒就職活動の開始・内定時期ともに早まる。1人あたりの内定数は6年連続増加。
(活動時期)企業の広報活動開始日とされる「昨年の3月前」が26.1%⇒30.2%と増加。
(内定時期)選考開始日とされる6月1日以前に内定を得た割合が、全体では17.7%と3年連続で増加。
また、過去2年は「昨年の12月末以前」が最も多かったが、「昨年の7月末以前」が逆転。
(内定数) 2社以上と回答した割合は、41.1%と2年連続で40%を超え。
1人あたりの内定数は、全体平均で1.75社と過去6年間で最も高い結果に。
6.入社した会社を知った経緯
⇒求人情報サイトの活用が大幅増加。2位以下を大きく引き離す。
7.入社した会社を選んだ理由(三つまで選択)
⇒昨年度と上位三つの回答に変動はないが、「待遇(給与・福利厚生等)が良い」が増加傾向。
8.今の会社でいつまで働きたいか
⇒「定年まで働きたい」が25.2%(昨年度比▲8.6%)と大幅に減少し、「チャンスがあれば転職」が15.6%(昨年度比+6.0%)と増加。また、「結婚するまで」、「子どもができるまで」と考える女性は10%未満で過去7年間で最も低い割合となった。
9.社会人生活を送ることで感じる不安(不安を感じる順に三つまで選択)
⇒仕事と私生活とのバランス、社内の人間関係に不安を感じる傾向。
10.商工会議所が行う検定試験を中心に取得したい民間資格・検定試験【新設】
⇒「語学(51.0%)」が最も人気。ITやパソコン操作への関心も高い。
【本件担当・問い合わせ先】
東京商工会議所
人材・能力開発部研修センター
担当 西薗、三村
TEL 03-3283-7652
FAX 03-3201-0507
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(東京商工会議所 http://www.tokyo-cci.or.jp/ /6月4日発表・同商工会議所プレスリリースより転載)