「健康」目指し、企業と地域が連携 地域活性化にも期待
地域と企業が連携し、「健康増進」を目指す取り組みが活発化している。
埼玉県では、県民がウォーキングを楽しく続け、健康づくりを進められるよう、「埼玉県コバトン健康マイレージ」を実施。ウォーキングの歩数に応じてたまったポイントで抽選に参加でき、賞品が当たる。個人はもちろん、団体としての参加も可能で、情報サービスのAGSやスーパーのヤオコー、曙ブレーキ工業などの企業が、自社の健康経営推進に役立てている。
また、盛岡市では、盛岡商工会議所などが中心となり、地域ポイントカード「MORIO-J」カードを活用した健康経営の推進を呼びかけている。企業は従業員の健康活動などに対してカードポイントを付与。付与されたポイントは、地元の商店などで1ポイント1円として利用できる。すでに盛岡ガスなど、市内の複数企業で導入されている(日本経済新聞より)。
健康増進の取り組みで地域が活性化すれば、企業の収益向上にもつながるだろう。また、健康課題は、寒暖差や食文化の違いによって地域ごとに異なることも多いため、企業と地域が連携することで、より効果的な健康施策の実現が期待できる。今後、各地の取り組みがどのように進むのか、動向が注目される。
(『日本の人事部』編集部)