注目される「女性の健康」 企業がサポート
女性が健康で充実した日々を過ごせるよう、厚生労働省は毎年3月1日から8日までを「女性の健康週間」として、女性の健康づくりを呼びかけている。今年も国や地方公共団体、関連団体が一体となって、健康増進への意識を高めるイベントなどが実施された。
健康経営への関心が高まる中、女性社員の健康増進に注力している企業もある。ヤフーでは、「女性の健康支援プロジェクト」を立ち上げ、女性社員の健康支援に取り組む。健康について相談できる「女性相談員」を育成しているほか、婦人病などのセミナー・勉強会や、定期的な社員情報交換会なども実施している。
また、ロート製薬では女性社員の「低体重」と「貧血」への対策に力を入れている。不足しがちな栄養素を補う「朝食」の提供や、社員食堂内での貧血度を測定するイベントの開催など、社員の課題認識や改善意識を高める取り組みを行う。
結婚や出産などを経験しても働き続ける女性が増えている一方で、ライフイベントによる環境の変化やホルモンバランスの変動から、心身への不調をきたす女性は多い。今後、企業としても、女性従業員の健康づくりに向けたさらなる支援が求められるだろう。
(『日本の人事部』編集部)