心療内科産業医が解き明かす「メンタル不調対応の原則」~『心療内科産業医と向き合う職場のメンタルヘルス不調~事例で解説 会社と社員が最適解を導く方法』(石澤哲郎:著): 第一法規より発刊
第一法規株式会社は、石澤哲郎:著「心療内科産業医と向き合う職場のメンタルヘルス不調~事例で解説 会社と社員が最適解を導く方法」を刊行しました。
職業生活に強いストレスを感じている人が多い近年、精神疾患の患者数は過去最高の392万人超となり、うつ病等の精神障害等による労災認定件数も右肩上がりで増加しています。(厚生労働省平成26年「患者調査」)。職場のメンタルヘルス不調への対策は、企業の人事労務担当者の重要な責務となっています。
本書の著者は、東京大学医学部附属病院での長年の臨床経験を持ち、心療内科を専門とする産業医です。「臨床で培った主治医視点」と「産業医経験に基づく企業側の視点」を持つ著者が導き出したメンタルヘルス不調対応の原則は、「病名にとらわれず、職場での問題を把握し、解決すること」。この原則に基づけば、困難に思える職場のメンタルヘルス問題にも、最適解を導くことができます。
第1章は職場におけるメンタルヘルス問題の基礎知識を、第2章は具体的なメンタルヘルスケアについて、第3章は著者が産業医として対応した20の具体的事例を取り上げて、どのような視点から問題に切り込み、解決への道筋をつければよいか、人事労務担当者に向けて解説します。
心療内科産業医と向き合う職場のメンタルヘルス不調~事例で解説 会社と社員が最適解を導く方法
著者:石澤哲郎(産業医事務所セントラルメディカルサポート代表)
定価:2,484円(本体 2,300円 +税)
装丁:四六判・260頁
出版社:第一法規
発売日:2017年11月16日
ISBNコード:978-4-474-05882-8
■目次
第1章 職場のメンタルヘルスの基礎知識
◆メンタルヘルス不調とは
◆ストレスとメンタルヘルス不調の関係
◆メンタルヘルス問題の現状
◆メンタルヘルス問題と会社のリスク
◆メンタルヘルス不調の診断
◆メンタルヘルス不調の治療法
◆職場でよく見かける精神疾患を知る
・うつ病・適応障害
・現代型(新型・非定型)うつ病
・双極性障害(躁うつ病)
・統合失調症
・パニック障害
・アルコール依存症
・発達障害(自閉症スペクトラム)
・パーソナリティ障害(境界性パーソナリティ障害)
・心身症(機能性胃腸障害、過敏性腸症候群)
第2章 職場のメンタルヘルスケア
◆4つのケアと3つの予防
◆セルフケア(主に従業員向け)
◆ラインケア(主に管理職向け)
第3章 ケーススタディ~対応困難事例に取り組む~
・現代型うつ病が疑われるAさんの事例
・長期休職後の復職で病状が再燃したBさんの事例
・極端に気分の波が大きいCさんの事例
・妄想症状を訴えるDさんの事例
・パニック障害により通勤が困難なEさんの事例
・アルコール依存症が疑われるFさんの事例
・脳卒中後遺症が問題となったGさんの事例
・様々な身体症状で欠勤を繰り返すHさんの事例
・体臭による職場トラブルを認めるIさんの事例
・管理職に適性がなかったJさんの事例
・休職期間中に副業を希望したKさんの事例
・パワハラ被害を訴える高ストレス者Lさんの事例
・若年性認知症が疑われるMさんの事例
・触法行為をしてしまったNさんの事例
・復職支援のための異動を拒否するOさんの事例
・復職後の役職が問題となったPさんの事例
・復職時期が問題となった非正規社員Qさんの事例
・育児とメンタルヘルス不調が重なったRさんの事例
・障害者雇用枠で就労しているSさんの事例
・在宅勤務を希望するTさんの事例
■著者紹介
石澤 哲郎:1975 年神奈川県生まれ。東京大学医学部を卒業後、早稲田大学統括産業医や東京大学医学部附属病院心療内科助教(医局長)などを経て、現在は産業医事務所セントラルメディカルサポート代表。心療内科専門医、総合内科専門医、医学博士等の資格を有し、東京大学医学部附属病院心療内科の非常勤講師として教育活動にも従事している。
メンタルヘルス分野の専門性をいかし、30 社以上の顧問先企業で休復職対応や長時間労働対策、健康経営推進などに関する取り組みを行うとともに、法務博士(司法試験合格)の知識を活用して長時間労働やハラスメント問題などに関連した労務トラブルに関する助言も行っている。
◆書籍の詳細は、こちらをご覧ください。
(第一法規株式会社 https://www.daiichihoki.co.jp/ / 11月発表・同社プレスリリースより転載)