インテリジェンスが10月のアルバイト平均賃金を分析
関東・関西ともに増加に落ち着きがあるが、前年に比べ高水準を維持
総合人材サービスを展開するインテリジェンス(東京都千代田区、鎌田和彦・代表取締役 社長執行役員)では、関東および関西エリアで発行するアルバイト情報誌およびアルバイト求人サイトに掲載された求人情報から98職種(※)について、アルバイトの平均賃金を分析しています。10月の結果がまとまりましたのでお知らせします。
※ 接客を伴う酒類提供職種および職種分類が明確でない募集を除いています。
(2002年1月集計スタート時98職種。2005年1月より一部対象職種の細分化により98職種)
※ 該当媒体は、「an」「Web an」「モバイル an」「Free an」の4媒体となります。
【 関東エリア概況 】
10月のアルバイト求人情報98職種平均時給は1,039円(前月1,041円、前年同月1,007円・3.16%増)となり、3月連続前月を下回りました。前年増加率は2006年5月以降4%前後が続いていましたが、今月は3.16%と若干水準が下がりました。前年に比べれば、依然高い水準といえますが、増加の勢いは鈍っており、高止まりの状況となっています。
職種別の内訳では、販売職(978円)、フード(一般)(989円)を除く全職種で1,000円を超えています。中でも専門職は突出して高く、1,289円となっています。対前年増加率は、2006年6月以降前年並みか前年を下回る水準で推移していた運輸関連職が8.87%で前年を大きく上回っています。一方営業職は、3カ連続で前年同月を下回りました。
【 関西エリア概況 】
10月のアルバイト求人情報98職種平均時給は977円(前月981円、前年同月955円・2.28%増)となっています。前月から4円減少と、伸びの勢いは鈍っていますが、前年と比較した水準は依然高い状態を維持しています。
職種別の内訳では、専門職(1,286円)の時給が最も高く、次いで営業職(1,191円)となっています。前年同月と比べると、技能・労務職(1,037円)が前年増加率4.01%で最も増加幅が大きく、次いで専門職の3.94%増が続いています。一方運輸関連職(4.34%減)は前年を下回っており、今月で5カ月連続の前年割れとなっています。
【 今後の見通し 】
夏まで続いていた時給の大幅な上昇傾向は一服感をみせているものの、11月は例年、年末年始に特に需要が高まるフード、イベント関連のアルバイトを中心に、時給の上昇がピークに達する時期で、来月は上昇傾向になるものと思われます。今年は特に人手不足感が例年以上に顕著なことから、11月中に採用しきれず、12月も引き続き高めの時給設定になることが予想されます。
(インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・11月30日)