派遣社員の実稼働者総数 前年同期比111.0%の増加トレンド~『労働者派遣事業統計調査』(2017年第2四半期:4~6月):日本人材派遣協会
一般社団法人日本人材派遣協会では、主要会員の協力により、全国10地域において四半期ごとに実稼働者数の統計調査を取りまとめている。このたび、2017年4~6月(第2四半期)の集計結果がまとまったので、その概要を公表する。
派遣社員の実稼働者総数は引き続き増加トレンドにあり、第2四半期の実稼働者総数が第1四半期を上回る結果となった。前年同期比は16四半期連続で100%を超え、第2四半期では4月~6月の各月とも110%程度を推移し、四半期平均でも111.0%と高い数字になっている。
<地域別状況>
地域別の実稼働者数は、いづれの地域でも年度変更時期を境に一旦減少しているが、その後増加に転じている。但し、九州地域は3月から6月まで増加が続いている。また、四国地域では6月に減少がみられる。
前年同時期比は、4月~6月の各月ともに全地域で100%を超えており、大都市圏(南関東・東海・近畿)では四半期平均が110%を超える結果となった。
<業務別状況>
業務別の実稼働者数も、多くの業務で年度変更時期を境に一旦減少しその後に増加に転じているが、「財務」は4月~6月にかけて減少している。また「製造」は5月に減少がみられ、「軽作業」は小幅な増減が続いている。
前年同期比では、「情報処理システム開発」「機器操作」「貿易」「一般事務」「製造」「軽作業」の各業務が4月~6月の各月ともに100%を超えている。特に四半期平均の前年伸びが高い業務は、「情報処理システム開発 (127.1%)」と「貿易 (120.3%)」、「製造 (116.0%)」となっており、一方で前年を下回った業務は「財務 (94.6%)」、「営業 (88.7%)」、「販売 (95.4%)」となった。
<紹介予定派遣>
実稼動者数は3月から増加が続き、四半期平均も第1四半期を上回る結果となったが、前年同時期比では いづれの月も100%を下回っている。
成約件数の四半期合計は2013年第1四半期以降で最も少ない結果となり、前年同期比も100%を下回った。
<日雇派遣>
実稼働者数は、例年と同じく5月に減少がみられる。前年同期比は2016年第1四半期以降は100%を超えていたが、今回は98.0%と下回った。
※実稼働者数は各月末の最終営業日をカウント (日雇派遣のみ各月の延べ人数をカウント)
お問合せ先:一般社団法人日本人材派遣協会統計調査担当 Tel:03-6744-4130
◆本リリースについては、こちら(PDF)をご覧ください。
(一般社団法人日本人材派遣協会 http://www.jassa.jp/ / 8月21日発表・同協会プレスリリースより転載)