企業の目的に応じたIT人材育成に利用できる「i コンピテンシ ディクショナリ2017」を公開~ITSS+への対応を含む、新たな六つのタスクと二つのスキルを追加・変更:IPA
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:富田 達夫)HRDイニシアティブセンターは、組織内の人材育成や組織力強化に活用できるツールとして提供している「i コンピテンシ ディクショナリ(以下、iCD)」の最新版「iCD2017」を公開しました。併せてiCDをウェブサイトから利用できる「iCD活用システム」と、ポータルサイトである「iCDオフィシャルサイト」も機能の追加・強化を行いました。
IPAが提供するiCDは、人材育成や経営改善のためにITに関する業務の実行状況を「見える化」するためのツールです。その特徴は、「タスクディクショナリ」「スキルディクショナリ」としてITを利活用するビジネスに求められる業務(タスク)と、それを支えるIT人材の能力や素養(スキル)を、体系化(*2)していることです。なお、iCDは毎年更新しており、「iCD2017」の追加、変更点は以下のとおりです。
■ 「iCD2017(*3)」の変更点
<タスクディクショナリ>項目/変更点
UIデザイン/新規追加
IoTシステム・サービスのライフサイクル/新規追加
コールセンター/新規追加
事業継承マネジメント/強化
セキュリティ領域※/新規追加
データサイエンス領域※/新規追加
<スキルディクショナリ>
IoT技術に関するスキル・知識/新規追加
セーフティに関するスキル・知識/新規追加
※4月7日に発表したITSS+(*1)への対応
また、「iCD2017」の変更に伴い、「iCD活用システム」「iCDオフィシャルサイト」にもその変更内容を反映しています。
「iCD活用システム」「iCDオフィシャルサイト」における今回の更新では、新たに検索機能が追加されました。これにより、タスクやスキルに紐づく研修・書籍・資格の情報(*4)が検索できるようになりました。このほか、「iCD活用システム」では組織ユーザー向けに自組織の研修・書籍・資格といった情報が登録できるようになりました。その結果、他組織、自組織の研修・書籍・資格の情報が「iCD活用システム」で一元的に管理可能になりました。
IPAは、「iCD2017」の公開と関連するサービスの充実により、IT人材の育成・活用に寄与することを期待しています。
(*1) 「セキュリティ領域」「データサイエンス領域」のそれぞれについて、具体的な専門分野や業務活動(タスク)、必要なスキルを体系化した指標。
(*2) タスクとスキルを、それぞれ辞書のように参照できる形で構成立ててまとめたもの。
(*3) 「タスクディクショナリ」は、タスク3階層と評価項目(約4,400項目)の計4階層で構成。「スキルディクショナリ」は、スキル3階層と知識項目(約10,200項目)の計4階層で構成。
(*4) 研修プログラム、書籍および資格情報も「iCD2017」の公開にあわせ、新規・追加登録を行っています。
<本件に関するお問い合わせ先>
IPA IT人材育成本部 HRDイニシアティブセンター 遠藤/奥村
Tel: 03-5978-7544 Fax: 03-5978-7516
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(独立行政法人情報処理推進機構 http://www.ipa.go.jp/ /6月20日発表・同社プレスリリースより転載)