派遣労働は、労働者に独自の価値を提供する働き方になれるのか?~『派遣労働という働き方――市場と組織の間隙』(島貫 智行:著)有斐閣から刊行
株式会社有斐閣は、島貫 智行:著『派遣労働という働き方――市場と組織の間隙』を刊行しました。
■内容紹介
制度改正等にも促される形で増加傾向にある派遣労働者は、分離した指揮命令関係と雇用関係のもと、いかなる困難に直面し、それをどう乗り越えようとしているか。質的調査で当事者視点に迫りつつ、「仕事の質」概念によって、その多様な側面を総合的に検討する。
■書籍概要
派遣労働という働き方――市場と組織の間隙
著者:島貫 智行
発行:2017年04月
仕様:A5判上製カバー付 , 342ページ
定価:4,644円(本体 4,300円)
ISBN:978-4-641-16497-0
■目次
第1部 派遣労働の捉え方
第1章 問題設定──派遣労働とは何か
第2章 先行研究の検討──どのように議論されてきたか
第3章 分析の視点・枠組み・方法──どのように捉えるか
第2部 派遣労働者が経験する困難
第4章 賃金と付加給付
第5章 雇用の安定性と能力開発機会
第6章 仕事の自律性と労働時間
第3部 派遣労働者が困難に対処する方策
第7章 派遣労働の受容──派遣労働者のジレンマ
第8章 派遣労働の回避──正規労働者への転換とフリーランスとしての独立
第9章 派遣労働の克服──雇用関係とネットワーク
第4部 派遣労働者が従事する仕事の質
第10章 就業形態による比較──正規労働よりも劣るか
第11章 労働契約と雇用関係による比較――なぜ劣るか
終章 派遣労働とはどのような働き方か
■著者紹介
島貫 智行(しまぬき ともゆき)
一橋大学大学院商学研究科教授。1971年生まれ。1995年慶應義塾大学法学部卒業。総合商社人事部門勤務を経て、2007年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位修得退学。山梨学院大学現代ビジネス学部専任講師、一橋大学大学院商学研究科専任講師、同准教授を経て、2017年より現職。一橋大学博士(商学)。専門は人的資源管理論。
主な著作に、「派遣労働者の人事管理と労働意欲」(『日本労働研究雑誌』第566号、2007年、第9回労働関係論文優秀賞受賞)、「人材マネジメントの分権化と組織パフォーマンス」(『組織科学』第42巻4号、2009年、第26回組織学会高宮賞受賞)などがある
◆本書籍の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社有斐閣 http://www.yuhikaku.co.jp/ /4月発表・同社プレスリリースより転載)