女性管理職候補とバイリンガル人材の求人が増加~『ヘイズ・ジャパン 採用動向レポート』(4月~6月期):ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン
外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:マーク・ブラジ、以下ヘイズ)は、この度、2017年4月~6月期の採用動向レポートを発表しました。2017年4月~6月期の採用動向レポートによると、採用ニーズが特に高まると予想されるのは下記の職種です。
●ACCOUNTANCY & FINANCE 経理・財務
・財務計画&分析(FP&A) :企業が成長戦略を立案する上で、FP&A関連のスキルがますます重視されるようになっています。
・フィナンシャルコントローラー :人材の移動が活発化しており、大量の求人が見込まれます。
・プロジェクト管理:新経理システムの導入からシェアードサービスセンターの構築まで、さまざまプロジェクトでリーダーを担う人材が求められています。
●FINANCE TECHNOLOGY フィンテック
・ネットワークエンジニア:ベンダーは最先端のネットワークを維持する必要があり、プロジェクトを担当するネットワークエンジニアには引き続き強い需要があります。
・ITプロジェクトマネージャー :保険業界で、テクノロジーのアップグレードを実行するアプリケーション/インフラストラクチャプロジェクトマネージャーの強い需要が生じています。
・情報セキュリティ :金融各社で、中堅からシニアレベルの責任者やジュニアレベルから中堅レベルのエンジニアが引き続き強く求められています。
●HUMAN RESOURCES 人事
・HRディレクター: 人事部門の特定の業務を統括できるシニアレベルの人材の需要が高まっています。
・リクルーター:幅広い業界で、能動的に動ける経験豊富なバイリンガルのプロフェッショナルの需要が急速に高まっています。
・C&B(給与&福利厚生):C&Bスペシャリストには安定して需要があるものの、今期は特に多くの求人が見込まれます。
●INFORMATION TECHNOLOGY IT
・ビッグデータ・エキスパート:新しいビッグデータベンダーが本格的に商品やサービスを多数展開し始めており、人材の需要が一段と高まっています。
・モバイル開発者:より幅広い顧客や企業に対応するため、モバイルプラットフォーム開発にかかわる人材に対して強い需要があります。
●INSURANCE 保険
・女性管理職候補:保険業界ではセールス部門を中心に、女性管理職の採用を拡大しようとしています。
・英語力:保険業界では、保険数理、戦略、リスク等の専門知識を持ち、高い英語力を備えた人材に対して多くの求人が生じています。
●LEGAL 法務
・日英バイリンガルの契約ドラフト作成:契約の複雑化やグローバル化はますます進んでおり、英語力のある人材の求人が増加しています。
・コンプライアンス: 規制環境の変化もあり、ライフサイエンス関連の職種でコンプライアンス担当者の需要が高まっています。
・データプライバシー・スペシャリスト:個人情報の取扱いに関する新たな法規制が制定されたことで、専門知識を備えたスペシャリストの需要が生じています。
●LIFE SCIENCES ライフサイエンス
・ポストマーケティング・サーベイランス:医薬品開発のプロセスを熟知している臨床プロジェクトマネージャーには強い需要があります。
・がん免疫分野:再生医療、生物製剤、希少・難治性疾患、遺伝子治療/幹細胞研究等、がん免疫分野には引き続き、大きな需要があります。
・バイリンガルのドクター、薬剤師、MD:処方を行う医師や医療従事者との間で強力な関係構築を図るため、非常に大きな需要があります。
●MANUFACTURING & OPERATIONS マニュファクチャリング
・パッシブ・セーフティ・エンジニア:欧州方式の安全性への要求が高まっており、企業は積極的にこの分野のエンジニアの採用に動いています。
・アクティブ・セーフティ・エンジニア:日本の自動車メーカー各社は消費者の安全性に対する要求に応えるため、この分野でもエンジニアの採用に力を入れています。
●OFFICE PROFESSIONALS オフィスプロフェッショナル
・セールス・アドミニストレーター:ジュニアレベルのセールス担当者の採用が困難な状況にあることから、企業側では後々セールス担当に昇進させることを見越してアドミニストレーターを採用しています。
・カスタマーサービススペシャリスト:転職率が常に高い職種であり、限られた人材をめぐって企業間の争奪戦が生じています。
・翻訳者・通訳者:海外事業展開を図る日本企業が増加して翻訳者/通訳者の需要が拡大しており、人材不足が一層顕著になっています。
●PROPERTY 不動産
・アセットマネジメントおよびアクイジション: 国内の不動産取引が活発化しており、不動産管理、買収の両方の分野で人材の需要も高まっています。
・セキュリティスタッフ:定年退職者の欠員補充を中心に、さまざまなレベルでビルのセキュリティスタッフの求人が急増しています。
●SALES & MARKETING セールス&マーケティング
・デジタルマーケティング:デジタル関連ではあらゆるレベルの職種について求人が増加しており、トラフィック管理のスペシャリストについては特に需要が高まっています。
・ブランド・マネージャー:プロダクトやサービスを成功させるためには、能力の高いブランド・マネージャーやブランド管理スペシャリストの採用が不可欠と考えられています。
ヘイズのマネージング・ディレクター、マーク・ブラジは次のように述べています。
「国内人材市場の動きは非常にゆっくりとしている一方、雇用側では将来を見据えた人材の採用にこれまで以上に力を入れる企業も出始めています。
保険業界ではセールス部門の管理職を中心に、管理職候補クラスの職種で女性の採用を拡大しようとしており、4月~6月期にはこうした動きに一層注目が集まると予想されます。しかし、これまで圧倒的に男性優位だった業界の状況を抜本的にに変えていくには、さらに多くの取り組みが必要だと言えます。」
4月~6月期の採用動向レポートでは、さまざまな業界の幅広い職種を通じて、英語力を持った人材に対する需要が高まることも予測しています。
例えば保険業界の場合、保険数理、戦略、リスク等の専門職で優れた英語力を要件とする求人が増加しています。
法務分野では、ますます複雑化し、グローバル化する契約を扱う必要性から、単に英文契約書をチェックするだけでなく、契約書そのものを英語で起草できる能力を持った候補者に対する需要が拡大しています。
「国内で日本の弁護士資格を有するバイリンガル人材を見つけることは至難の業であり、法律事務所では給与以外の条件も大幅に引き上げようとしています。また、好ましい候補者を逃さないよう、採用決定までの期間をできるだけ短縮し、プロセスを簡素化しようとしています」とブラジは指摘しています。
IT部門でも供給をはるかに上回るバイリンガル人材の需要があり、バイリンガルの採用プロフェッショナルの需要も急激に上昇しています。
最新レポートではその他の傾向として、財務&経理分野でのシニアレベル人材の需要急増、ライフサイエンス業界で各社ともジュニアレベルスタッフの採用に苦戦している点などを取り上げています。
ブラジは、さらに、「この時期はファイナンス・テクノロジー部門でも採用活動が活発化する時期であり、新たにオンラインの候補者査定ツールを導入して、採用にかかわる業務の負担軽減を図る企業も現れ始めています」とも述べています。
ヘイズは、専門性の高いプロフェッショナルを対象に人材紹介サービスを提供しているリクルートメントのグローバル・エキスパートです。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 http://www.hays.co.jp/ /4月6日発表・同社プレスリリースより転載)