2017年派遣労働者実稼働者数、4月を除く全ての月で対前年同期比が100%を上回る。年間平均は2014年から3年連続で前年比増~『2017年派遣労働者実稼働者数等の傾向』:日本人材派遣協会
一般社団法人日本人材派遣協会は、『労働者派遣事業統計調査』をもとに、 『2017年 派遣労働者実稼働者数等の傾向』を発表した。
<2016年年間派遣社員実稼働者数等の傾向>
[地域]
(全地域)
4月を除く全ての月で対前年同期比が100%を上回り、全ての四半期平均でも、対前年同期比で100%を上回った。結果として年間平均は2014年から3年連続で100%を上回った。年間平均で100%を下回った地域は北海道と東北だけである。
(北海道)
実稼働者数は、3月→4月で減少したが、4月→12月は増加し続けた。各月の対前年同期比は1月→11月で100%を下回ったが、12月のみ100%を上回っている。全ての四半期平均でも対前年同期比が100%を下回ったが、第4四半期は99.1%と回復を見せている。年間平均では、対前年比で100%を下回った。
(東北)
実稼働者数は、3月→4月と6月→8月で減少したが、8月→12月は増加を続けた。1月→9月の各月の対前年同期比は100%を下回ったが、10月→12月の各月の対前年同期比は100%を上回り、四半期平均でも第4四半期のみ100%を上回った。年間平均では、対前年比で100%を下回った。
(南関東)
実稼働者数は、3月→4月と7月→8月で減少したが、通年でみると増加しており、12月の実稼働者数は1月より約1万人増加した。年間平均は対前年比104.0%となり、4年連続で100%を上回っている。2013年7月からの対前年同期比100%増は2016年4月で一旦止まったが、5月から12月まで連続で対前年同期で100%を上回っている。
(北関東・甲信)
実稼働者数は、3月→5月と7月→8月で減少した。全ての月で対前年同期比が100%を上回り、各月単位で、同調査開始以来最多の実稼働者数となった。年間平均で対前年比103.6%となり、6年連続で100%を上回っている。11月の実稼動者数16,330人は、同調査開始以来最多である。
(北陸)
実稼働者数は、3月→5月、7月→8月と11月→12月で減少した。第1四半期は各月で対前年同期比100%を下回り、四半期平均では第1四半期のみ100%を下回った。他の月は、対前年同期比が100%を上回った。
(東海)
実稼働者数は、3月→4月と7月→8月で減少した。全ての月で対前年同期比が100%を上回っている。年間平均は対前年比106.7%と高くなった。
(近畿)
実稼働者数は、3月→4月、6月→8月と9月→10月で減少した。全ての月で対前年同期比が100%を上回った。年間平均は対前年比106.4%と高くなった。
(中国)
実稼働者数は、2月→4月と7月→8月で減少した。全ての月で対前年同期比が100%を上回った。年間平均は対前年比105.9%と高くなった。
(四国)
実稼働者数は、2月→4月、7月→8月と9月→10月で減少した。1月と2月を除く各月で対前年同期比が100%を上回ったが、四半期では第1四半期のみ対前年同期比で100%を下回った。
(九州)
実稼働者数は、1月→2月、3月→4月と6月→8月で減少した。2月と8月を除く各月で対前年同期比が100%を上回った。四半期平均では2013年第3四半期から14期連続で、対前年同期比が100%を上回っている
[業務]
年間平均では、「貿易」「一般事務」「製造」以外では対前年比100%を下回った。
・「情報処理システム開発」は、実稼働者数が6月→7月と9月→10月で減少した。実稼働者数の最多は6月の6,742人である。12月を除く各月では対前年同期比で100%を下回り、各四半期も対前年同期比で100%を下回っている。
・「機器操作」は、実稼働者が3月→4月、6月→7月と9月→10月というように、四半期の変わり目毎に減少し、四半期中では毎月増加している。4月の実稼働者数65,807人は、同調査開始以来最少である。
・「財務」は、実稼働者数が2月→3月、4月→5月、8月→9月と10月→11月で増加した以外は、各月で減少している。全ての月の対前年同期比で100%を下回り、各四半期も対前年同期比で100%を下回っている。
・「貿易」は、年間を通じて毎月増加した。第 1四半期では各月の対前年同期比で100%を下回ったが、4月以降は各月の対前年同期比で100%を上回っている。12月は1月と比較して実稼働者数で3千人増加しており、対前年同期比で176.3%と比較的高くなった。年間平均も対前年比で124.8%と比較的高くなった。
・「一般事務」は、実稼働者数が2月→4月と6月→8月で減少しているが、全ての月の対前年同期比が100%を上回っている。実稼働者数は2月の122,329人が最多で、四半期平均では第1四半期が最多となった。年間平均も対前年比で150.1%と比較的高くなった。
・「営業」は、実稼働者数が2月→3月、5月→6月、9月→10月と11月→12月で減少した。実稼働者数が3月→4月や6月→7月の急な増減をしている月がある。実稼働者数は6月の4,142人が最多で、四半期平均では第2四半期が最多となった。年間平均も対前年比で59.6%と比較的低くなった。
・「販売」は、実稼働者数が毎月のように増減を繰り返している。1月と12月の実稼働者数はほぼ同じである。第4四半期は各月の対前年同期比が 100%を下回った。年間平均は対前年同期比で 106.3%と高くなった。
・「製造」は、実稼働者数が毎月のように増減を繰り返しているが、年間を通じてみると増加している。全ての月で、対前年同期比が100%を上回っている。年間平均は対前年同期比で107.7%となり、6年連続で対前年同期比が100%を上回っている。
・「軽作業」は、実稼働者数が3月→4月で大きく減少した。第1四半期は各月の対前年同期比が100%を上回ったが、4月以降は各月の対前年同期比が 100%を下回り、60%前後になった。年間平均は対前年同期比で74.8%と低くなった
[紹介予定派遣]
実稼働者数は1月→6月で増加し続けた後、第3四半期は横ばい、9月→10月で減少し第4四半期も横ばいだった。全ての月の対前年同期比は100%を下回っている。成約件数は、3月と5月を除いて全ての月の対前年同期比が100%を下回っている。年間合計は2014年以降減少している。
[日雇派遣労働]
実稼働者数は、1月→4月、5月→7月、8月→10月、11月→12月と、周期的な増加を繰り返している。4月を除く各月の対前年同期比が100%を上回っている。年間平均は対前年同期比で113.3%と高くなった
<参考>
労働者派遣事業統計調査
◆本リリースについては、こちら(PDF)をご覧ください。
(一般社団法人日本人材派遣協会 http://www.jassa.jp/ / 2月24日発表・同協会プレスリリースより転載)