介護スタッフのキャリアアップを支援する新人事制度を制定~教育・研修体系を整備。評価基準と報酬体系の見直しも:ヒューマンライフケア
ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で介護事業等を展開するヒューマンライフケア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:野田和彦、以下「当社」)はこのほど、介護スタッフ一人ひとりのキャリアアップを支援する新しい人事制度「ヒューマンライフケアキャリアパス制度(仮称)」を制定しました。職位を細分化し、スタッフに求められる役割を明確化。評価基準と報酬体系の見直しも行いました。あわせて、必要なスキルを身に着けるための教育・研修制度の整備にも取り組みます。この制度は2017年4月から順次スタートします。
●導入の背景
介護スタッフのキャリアパスをめぐっては、他の業界よりも整備が進んでいないとされています。介護人材を対象としたアンケート調査(※1)によると、離職理由に「給与・収入が上がらない、上がる見込みがなさそうなため」と回答したり、勤務先に必要な改善点として「スキルアップ教育・研修の充実」を挙げたりする人が、それぞれ6割超に上るなど、介護スタッフが、スキルアップや待遇改善、といったキャリアパスの充実を望んでいることは明らかです。
そこで当社は、こうした介護スタッフのニーズに応えるため、入社後からの計画的な育成を進めるとともに、ご利用者に対するサービス品質の向上につなげる目的で、新しい人事制度を構築しました。
●着実にキャリアを積める制度を構築
新しい制度は、事業所の管理者ではない、[1]一般層、[2]中核層の介護スタッフ(常勤職員)を対象に制定しました。それぞれの階層を現在の1段階から3段階に細分化し、求められる役割を明確化。これに沿って、研修内容や社内外の資格取得、評価基準、報酬の体系を再設定しました。評価基準をクリアしたスタッフが、昇格・昇給の検討対象となります。この仕組みにより、スタッフ一人ひとりが、着実にキャリアを積み、長期間にわたって働き続けられる職場環境を作ることができるとみています。
事業所の管理者以上のスタッフに適用する制度についても17年度中に制定し、18年4月からのスタートを目指します。
また、本制度については、介護サービス事業者に支払われる「介護職員処遇改善加算」のうち、17年度より拡充される新しい「加算I」(新設)を取得するための要件(※2)を満たすものになるとみています。同加算を介護スタッフのさらなる待遇改善に活用していく予定です。
●新人スタッフの教育担当を任命
この制度を実現するためには、入社したばかりの一般層の介護スタッフに対する教育・研修体系が非常に重要です。そこで、研修を担当する「チューター」を、全ての事業所で配置します。原則として、社内認定資格「シルバーマイスター」を保有する3等級以上のスタッフを任命。チューターは、入社したばかりのスタッフに対し、日常業務をOJTで研修するほか、企業理解、社内ルール等の指導を行います。各事業所において継続的に人を育てる組織風土を醸成することで、スタッフのキャリアアップと離職防止を実現し、介護業界における「サービス品質No.1」を目指してまいります。
※1:株式会社リクルートジョブズ ジョブズリサーチセンター「介護人材の意識と採用・定着」(2016年3月)より引用
※2:厚生労働省の資料によると、同要件(キャリアパス要件Ⅲ)は「経験若しくは資格等に応じて昇給する仕組み又は一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを設けること」とされています。
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(ヒューマンライフケア株式会社 http://human-lifecare.jp//1月30日発表・同社プレスリリースより転載)