日本サード・パーティ、キャプランと
IT人材育成・SI企業の人事管理で業務提携
日本サード・パーティ(東京都港区、森和昭・代表取締役社長、通称JTP)は、伊藤忠商事の子会社で総合人材サービス会社であるキャプラン(東京都港区、井坂博恭・代表取締役社長)と、IT業界で不足するSE人材の育成およびSI企業の人事管理を支援するビジネスの展開について業務提携をしました。
現在の国内IT業界は、プログラマー、コールセンターなどの下流工程の単機能業務に関しては、インド、中国等へのオフショアー化によってそれらの業務が激減している一方で、上流工程であるシステムの設計・構築フェーズにおいては、複数の技術知識(多層・多様的技術知識)と複数の業務経験(多職能)を有する多くのSE人材が求められながらも、極端な人材不足が常態化し、SI企業にとってはその解決が急務となっています。SI各社は、その人材不足を補うために一般人材派遣会社などに求めているものの、それら必要なスキルを有した技術者は極めて少なく、それを承知で採用し、やむを得ずOJTを通して技術スキルを補っているのが現状です。
更には、OJTを行ってもスキルが伴わず結果的に契約を解除して、更に別のスキルのない状態の派遣要員を受け入れるなどの悪循環を繰り返していることが、経営的にも大きな問題となっています。
今回の業務提携によって、JTPは、UNIX、ストレージ、ネットワーク、セキュリティをはじめとした幅広い技術分野で多くの海外ITメーカの技術者教育事業をアウトソーサーとして受託している実績を背景に、SI企業が抱える不足する技術スキルを補う複合的技術教育(ブレンディング教育)カリキュラムの開発とそのカリキュラムによる技術者教育の提供を行います。
キャプランは、SI企業における外部技術者の採用人事管理のBPO(Business Process Outsourcing)サービスを提供し、人事管理のサポートを行います。また、JTPはこれらSE育成カリキュラムを専門学校へ提供して、生徒への実践に即した技術習得を促すと共に、キャプランの持つ顧客への就業支援を行います。
(日本サード・パーティ http://www.jtp.co.jp/同社プレスリリースより抜粋・9月1日)