日本企業と中国人材のミスマッチを解消
中国人留学生特化型の人材紹介ビジネス
i-Trans (東京都千代田区、李 丹・代表取締役)は、中国人留学生に特化した人材紹介ビジネスを展開しています。中国人専門の人材バンク『i-Trans(アイトランス)バンク』を運営する傍ら、在日中国人留学生に向けて就職支援サービスを提供し、人材を日本の企業に紹介しています。『i-Transバンク』は会社設立以後2年余りで中国人留学生の登録者数は1000名を超えました。
■ 背景
日本人にしてみればごく普通に迎える就職活動。しかし中国人留学生が日本の企業に就職するにはさまざまなハードルが存在します。まずビザの申請、仕事に差し支えない日本語の習得、日本独特のSPI(総合適正検査)などです。大学に籍を置いていればそれなりの就職フォローを受けることができるものですが、それでも日本人学生に比べ明らかに就職情報も少なく、中国人留学生はハンディを背負っています。就職しても長く続かず2〜3年で母国に帰国、あるいは職を転々とする、往々にしてそういう留学生も少なからず存在しています。
「この中国人留学生を採用してみたい。しかし何を期待できるのだろうか―。」企業の採用担当者は考えます。心の中に抱くのは異文化への困惑、意思疎通への不安などです。その一方で、中国人留学生の能力に対する期待、将来に対する希望などの気持ちも混在します。中国人留学生はというと、就職への不安と期待の気持ちの中で、「日本人の輪の中にどうとけ込んでいこうか。会社はどう評価し、自分は何を得ることができるだろうか」と考えています。
日本の企業と中国人留学生との間に存在するのは「職」のミスマッチです。採用側と留学生の相互理解度が薄いため、例えば企業は外国語が話せる人材といううわべだけを見て採用の判を押したり、一方留学生も深い部分まで企業研究を進めていないためギャップが生じたりしています。ほとんどの中国人留学生は頭脳明晰、行動派。即戦力となる優秀な人材であるにもかかわらずこのような状況が存在しています。
■ 具体的展開
i-Transでは中国人専門の人材サイト『i-Trans(アイトランス)バンク』を運営すると共に在日中国人、主に留学生に向けて就職支援サービスを提供し、人材を日本の企業に紹介しています。『i-Transバンク』はサイト開設以来、留学生登録者数は増え続け現在1000名におよびます。サイト拡大の理由は、中国人留学生受けする最新の求人情報を随時更新・提供していること、日本の独特の就職活動の理解から日中間の相互理解まで、教育サービスを充実していること、そしてイレギュラーな就職相談にもしっかりと応える細やかなサービスを徹底していることにあります。
まず留学生が『i-Transバンク』のサイト上から会員登録した後、職場の希望や仕事の夢などについて相談の機会やカウンセリングの時間を講師とのマンツーマンで設けています。その後、紹介先の企業の社風や募集背景など求人票だけではわからない深い部分まで情報を開示しています。そして書類選考後、お墨付きの人材としてクライアント企業に紹介します。
就職対策セミナーとして『i-Trans塾』というサービスも設けています。専門の講師を招き定期的に就職活動のノウハウを習得するセミナーです。ビジネスマナーなどの体得から、自己PR、面接のノウハウのなどジャンルごとに受講できます。
■ 可能性
企業と留学生の現存する「職」のミスマッチの溝を埋めていく――
『i-Transバンク』の運営、人材のコーディネートを展開する傍ら、現在、コンビニエンスストア、飲食店フランチャイズと提携し、短期のアルバイト雇用に応えていく新ビジネスも進めています。現在、コンビニエンスストア、飲食店フランチャイズでは慢性的な人材不足が起こっています。
そこで同社がタイムリーにいつ何名、どのくらいの費用と期間で中国人留学生を雇用することができるのか、その要望に応えていきます。また随時、大学、日本語学校との提携も進めていきたいと考えています。
(i-Trans http://www.itrans.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・9月1日)