フジスタッフ、企業443社の人事部門担当者を対象
「育児中女性の就業に関するアンケート調査」実施
フジスタッフ(東京千代田区、増山律子・代表取締役社長)では、育児中女性の社会復帰支援事業『ff‐womanプロジェクト』を展開しており、その活動の一環として、全国の取引先企業443社の人事部門担当者を対象に、「育児中女性の就業に関するアンケート調査」を実施しました。
【 アンケートの目的 】
本アンケート調査は、育児中女性の就業を促進するため、実際に雇用の現場にいる人事担当者から、育児中女性の就業環境、満足度、問題点などの情報を収集することにより、今後の就業環境整備や企業側の先入観排除などに役立てようとするものです。
【 アンケート結果要約 】
集計の結果、443社中、育児中女性を雇用する企業が377社で全体の85%を占めていることがわかりました。雇用形態は、正社員、契約社員、アルバイト、派遣社員などさまざまですが、育児中女性に対し「不満」または「大変不満」としている企業は、合わせて約1割しかなく、9割の企業では、育児中女性の仕事ぶりに満足している(大変満足と満足で56.2%)または普通(子どもがいない社員と差がない=32.4%)と回答しました。
育児中女性に対して満足している理由(複数回答)としては、勤務態度がよい(59.4%)、スキルが高い(39.6%)、気配りができる(39.2%)、仕事が早い(38.7%)などが多く、限られた時間の中で、スキルを活かし、効率よく仕事をする育児中女性を評価する回答が目立ちました。
また一方で、不満とする理由(複数回答)としては、勤怠(71.1%)、残業(62.2%)が圧倒的に多く、子供の病気による突発的な欠勤や残業ができないことなどへの不満が多いことがうかがえます。
【 今後の課題 】
自由記入欄のコメントなどには、子供がいる女性の始業時間をずらすことが会社の秩序上好ましくないと考えたり、子供がいる社員を特別扱いできないとする男性担当者の意見が目立ちます。今後は、子育てに関する職場の理解や意識づくりが求められます。また、不満のトップである「勤怠」の問題を解決するためには、子供が病気になっても安心して預けられる病時保育施設の拡充が望まれます。
(フジスタッフ http://www.fujistaff.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・8月21日)