インターンシップ実施時期は夏季休暇期間中に2週間未満が多い~平成26年度大学等におけるインターンシップ実施状況について(文部科学省)
このたび、大学・短期大学・高等専門学校における平成26年度のインターンシップ実施状況について調査を行い、その結果を取りまとめましたので公表いたします。
なお、本調査結果を受けて、文部科学省では、インターンシップをより一層推進するために「インターンシップガイド(仮)」を作成する予定としています。
1.調査目的
各大学等におけるインターンシップ実施に関する各種データを収集することで、実施状況を正確に把握するとともに、インターンシップのより一層の推進・普及に関する各種施策の企画、立案等の際の参考資料とする。
2.調査内容
(1)調査時期 : 平成27年8月~9月
(2)調査対象 : 大学(776校(学部752校・大学院627校))、短期大学(346校)、高等専門学校(57校)
(3)対象期間 : 平成26年度(平成26年4月1日~平成27年3月31日
(4)回答率 : 98.5%
3.調査結果
<概要>
1.単位認定を行うインターンシップと単位認定を行わないインターンシップの合計
(1)学校数・割合
インターンシップを単位認定している大学(学部・大学院)と単位認定はしていないが学生の参加状況を把握・関与している大学(学部・大学院)の合計は740校(95.4%)(昨年度730校(94.0%)と比較して10校(1.4ポイント)増加)。
(2)参加学生数・参加率
単位認定されるインターンシップと単位認定されないインターンシップに参加した学生(学部・大学院)の合計は580,365人(20.7%)。
2.単位認定を行うインターンシップの状況
(1)学校数・割合
インターンシップを単位認定している大学(学部・大学院)は566校(72.9%)。昨年度 542校(69.8%)と比較して24校(3.1ポイント)増加。
(2)国公私立別学校数・割合(大学(学部・大学院)のみ)
国公私立別では、国立大学・大学院での実施率が最も高い。
(3)参加学生数・参加率
単位認定されるインターンシップに参加した学生(学部・大学院)は538,034人(19.2%)。
うち特定の資格取得に関係しないインターンシップに参加した学生は72,053人(2.6%)。
昨年度 67,691人(2.4%)と比較して、4,362人(0.2ポイント)増加。
(4)国公私立別参加学生数・参加率(大学(学部・大学院)のみ)
国公私立別では、公立大学・大学院の学生の参加率が最も高い。
(5)実施学年(体験学生数構成比)
実施学年別では、学部 3年・修士 1年・短大 1年・高専 4年での参加が最も多い(特定の資格取得に関係しないもの)。
(6)実施時期(体験学生数構成比)
実施時期別では、各学校種とも8月・9月(夏期休暇期間中)での参加が多い。
(7)実施期間(体験学生数構成比)
実施期間別では、各学校種とも2週間未満での参加が多い(最も多いのは1週間~2週間未満)。
(8)単位数(体験学生数構成比)
単位数別では、各学校種とも2単位以下での実施が多い(大学(学部・大学院)・短期大学では 2単位、高等専門学校では 1単位が最も多い)。
(9)報酬等の支給(体験学生数構成比)
報酬等の支給の有無については、各学校種とも、受入れ企業等から学生に対して支給されていない場合が多い。
支給されている場合は、大学(学部・大学院)では実費・交通費のみ、短期大学・高等専門学校では実費・交通費と賃金・報酬の両方での支給が多い。
(10)保険の加入状況(体験学生数構成比)
保険の加入状況については、学生個人での加入か大学で加入しているかを問わず、災害傷害保険、賠償責任保険への加入が多い。
(11)インターンシップに参加した外国人留学生数
大学(学部・大学院)で1,602人、短期大学で61人、高等専門学校で44人の外国人留学生が日本国内でのインターンシップに参加した。
(12)海外インターンシップの実施状況
海外インターンシップは、高等専門学校での実施率が最も高い。実施期間は、国内でのインターンシップより長い(大学院では 1ヶ月~2ヶ月未満等)。
3.単位認定を行わないインターンシップの状況
(1)学校数・割合
インターンシップを単位認定していないが学生の参加状況を把握・関与している大学(学部・大学院)は356校(45.9%)。昨年度392校(50.5%)と比較し36校(4.6ポイント)減少。
(2)国公私立別学校数・割合(大学(学部・大学院)のみ)
国公私立別では、国立大学・大学院が最も割合が高い。
(3)参加学生数・参加率
単位認定されないインターンシップに参加した学生(学部・大学院)は42,331人(1.5%)。
(4)国公私立別参加学生数・参加率(大学(学部・大学院)のみ)
国公私立別では、国立大学・大学院の学生の参加率が最も高い。
(5)学年(体験学生数構成比)
学年別では、学部3年・修士1年・短大1年・高専4年での参加が最も多い。
(6)時期(体験学生数構成比)
時期別では、各学校種とも8月・9月(夏期休暇期間中)での参加が多い。
(7)期間(体験学生数構成比)
期間別では、各学校種とも2週間未満での参加が多い(最も多いのは学部・短期大学・高等専門学校で 2日~1週間未満、大学院で 1週間~2週間未満)。
※平成26年度大学等におけるインターンシップ実施状況について (PDF:248KB)
4.参考
本調査結果を受けて、文部科学省では、インターンシップをより一層推進するために、インターンシップの好事例や実施の際の留意点等を掲載した「インターンシップガイド(仮)」を作成する予定。
<お問合せ先>
高等教育局専門教育課
電話番号:03-5253-4111(内線4750)
◆ 詳しくはこちらをご覧ください。
(文部科学省 http://www.mext.go.jp// 3月15日発表・報道発表より転載)