アヴァンティスタッフ、
中国最大の国営人材サービス会社と業務提携
アヴァンティスタッフ(東京都千代田区、坂本仁司・社長)は、今般、中国最大の国営人材サービス会社である「中国国際技術智力合作公司(以下“中智”)」との間で、日本と中国における相互人材紹介、人材派遣、教育研修など、人材サービスに係わる包括的な業務提携を行うことで合意に達しましたので、お知らせします。
【 業務提携の背景および経緯 】
アヴァンティスタッフは、旧富士銀行(現みずほ銀行)グループ傘下であった人材派遣会社「日本キャリエール」と丸紅傘下の人材派遣会社「丸紅パーソネルサポート」が、2002年1月に合併して発足した会社ですが、それぞれの前身時代も含め、大手企業向けを中心に、人材派遣、人材紹介、研修、アウトソーシング事業など、約20年に亘る総合人材サービス業の実績を積んで参りました。
これまで大手資本系の人材サービス会社として、業績を安定的に拡大して参りましたが、昨今、日本国内では、景気の回復を背景に、労働需給が逼迫、深刻なスタッフ不足と競争の激化から、人材派遣業界の収益環境は益々厳しさを増しています。また、2007年問題や少子高齢化が現実化しており、国内市場の拡大にも限界が見え始めていることから、大手同業他社は次々と海外進出を果たしつつあります。そうした中、アヴァンティスタッフとしても、新たな収益源のひとつとして、海外ビジネスに強い丸紅の協力も得つつ、海外関連事業への進出の可能性を模索して参りました。
一方、中智は、中国最大の国営人材サービス会社として、すでに日本向けに労働者派遣、研修生派遣の実績を上げておりましたが、更なる日本市場の開拓に向けて、日本における優良パートナーを探しておりました。中智は、人材サービス事業ばかりでなく、中国国内を中心に広範な投資事業を展開しており、その関連で、丸紅中国会社との連携も密であったことから、今般、アヴァンティスタッフのニーズと中智のニーズが、丸紅の仲介によりマッチングできたものです。
【 具体的業務提携のモデル事例 】
■ 高度の技術を有する日本人団塊世代の中国国営企業、日系進出企業への人材紹介、
人材派遣
■ 労働者不足に悩む日本企業に対する中国人高度技術者の紹介
■ 中国人研修生、留学生に対する日本における職業紹介
■ 中国における日本語研修と日系企業を中心とした職業紹介のパッケージ事業
今回の合意にもとづき、両社は 長江デルタエリアにおける大手中国企業向けの日本人求人案件の開拓に取り組み始めたほか、同エリアでの中国人高度人材に対する「日本語研修スクール」を開設する方向で、具体的な検討に入りました。特に後者においては、日本語検定試験の合格取得と、合格者への就業機会を提供するスクール第一号の開校を目指しており、合格判定の時期に合わせ、中国国内での法人企業の就職説明会を行うことにしています。
なお、アヴァンティスタッフの人材紹介事業は、管理職を中心に30歳以上の高度人材案件に強く、中国関連市場においても、波及効果の高い高度人材市場に焦点を絞っていく方針です。
【 業務提携の狙い 】
今回の事業提携は、日本人の団塊世代層の大手中国企業向け紹介・派遣案件と、中国若年層の日本企業向け紹介案件という、いずれも日中双方の企業の新しい求人ニーズに対応しています。アヴァンティスタッフでは、中智との提携をさらに深め、日本と中国において、両国いずれにおいても通用する高度人材を創出、中国人には人材紹介機能付き日本語能力研修機関を、また、日本人には安心して就労できる職場環境を、長江デルタ地域を初めとして、将来的には中国全土に事業を拡大していくことを目指しています。
(アヴァンティスタッフ http://www.avantistaff.com/同社プレスリリースより抜粋・6月28日)