オックスフォード大学出版局、『グローバル人材育成に関する意識調査』
~「グローバル人材の代表格は緒方貞子氏」
「“コミュニケーション能力”がグローバル社会を生き抜くカギに」~
教材や教員研修、カリキュラムデザインの提供を通して英語教育を総合的にサポートするオックスフォード大学出版局株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:中村清和)は、教育関係者を中心とした319名を対象に「グローバル人材育成に関する意識調査」を実施しました。
グローバル化が加速する昨今、英語教育の有り方をめぐる議論が活況を呈し、教育現場では多様な施策が講じられています。様々な取り組みを通して、私たちは何をめざしているのでしょう。時代に求められる人材を育むためにいま私たちがなすべきことはどのようなことでしょう。
オックスフォード大学出版局は、来る11月にグローバリゼーションと教育を巡るコンベンションフォーラム「Oxford Day 2015」を開催いたします。同イベントに先駆け、教育関係者や学習者の方々が「グローバル人材」をどのように捉えているのかについて調査しました。
■グローバル人材に求められるのは「コミュニケーション能力」
グローバル人材に求められる資質について尋ねたところ、最も多かった回答は「コミュニケーション能力」で、「異文化理解力」がそれに続きました。過半数の回答者がこれらの能力を挙げました。次いで多かったのが「外国語運用能力」でした。
■「異文化コミュニケーション」は素地形成に有効
グローバル人材の育成のために有効な手段は何かという質問に対して、「異文化コミュニケーション」や「異文化コラボレーション」の重要性を説く回答が最も多く寄せられました。次いで多かったのが「海外滞在・海外留学」を重要視する回答でした。日常的に自身と異なる文化的背景を持つ人々と接する機会があるという意味では「異文化コミュニケーション」と同義とも受け取れます。
動的な側面に着目した回答が多く見られた一方で、「教養を身に付ける」「海外の動向に目を向ける」といった、内面を強化することに重きを置く意見も散見されました。
■「グローバル化」する社会環境に適応するために「人のグローバル化」は必然
グローバル人材になることの意義、重要性について尋ねたところ、世界がグローバル化しているのは紛れもない現実であり、現代社会を生き抜くうえで、グローバルな視点を持ち多様性に対して理解を示すことは不可欠な要素であると思うといった回答が最も多く、全体の25%ほど寄せられました。また、「世界平和」や「国際的な問題の解決」に貢献するという点で意義があるという意見も散見されました。
一方で、「視野が広がる」「自己実現をもたらす」といった、自己研鑽における意義を挙げた回答も10%以上見られました。
■グローバル人材のイメージは緒方貞子氏、ネルソン・マンデラ氏
「グローバル人材」と聞いて思い浮かぶ人物は(歴史上の人物も可)、という問いに対し、最も多かった回答は緒方貞子 国連難民高等弁務官で、次いで国際連盟の理事長を務めたこともある新渡戸稲造が挙げられました。いずれも主に日本語を母国語とする回答者からの結果で多かったのに対し、日本語以外を母国語とする回答者(全回答者の約44%)による結果で最も多かったのはネルソン・マンデラやマハトマ・ガンジーでした。
分野別では、政治活動家や企業家が最も多く、次に教育者や宗教指導者を挙げた回答も多く寄せられました。その他、俳優やスポーツ選手、宇宙飛行士といった国際的に活躍する人物を挙げた回答も散見されました。
[調査概要]
実施方法:オックスフォード大学出版局ウェブサイトで提示したオンラインフォームで実施
実施期間:2015年9月18日~10月15日
有効回答数:319名
回答者の属性:
年齢層は20代以上
教育関係者約68%、その他約32%。
日本語を母国語とする回答者 約56%、日本語以外を母国語とする回答者 約44%
※本データを引用・転載される際は”オックスフォード大学出版局「グローバル人材育成に関する意識調査(2015年)」”というクレジット表記をしてください。
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マーケティング部 丹羽
Email: yoko.niwa@oup.com
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(オックスフォード大学出版局株式会社 http://www.oupjapan.co.jp/ /10月30日発表・同社プレスリリースより転載)