企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】パワーカップル パワーカップル

「パワーカップル」とは、双方ともにフルタイムで働き、高い所得を得ている夫婦のこと。2013年に出版された『夫婦格差社会 ―二極化する結婚の形』(橘木俊詔・迫田さやか著、中央公論新社)の中でパワーカップルという言葉が使われたことで、広く知られるようになりました。パワーカップルの明確な定義はありませんが、年収700万円、世帯年収1,400万円以上の共働き夫婦を呼ぶことが多いようです。時短を売りにした最新家電や家事代行サービスなどを活用する人も多く、経済を活性化させる存在として注目されています。
(2018/7/30掲載)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

パワーカップルのケーススタディ

「時間を買う」サービスが次々誕生
ライフスタイルの変化が購買市場に新たな風を

DINKS(Double Income No Kids)という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。意識的に子どもを作らない共働き夫婦のことを指し、1980年代のバブル期に大きく増加。その後も首都圏を中心に緩やかに増え続けています。パワーカップルは、DINKSも子どものいる家庭も含みますが、労働力調査によると、年収700万円以上の共働き世帯の割合は1.8%となっています。

パワーカップルが注目されるようになったのは、結婚後仕事を辞めて夫の扶養に入るという、従来の価値観が大きく変わってきたから。1997年の男女雇用機会均等法改正など、社会が女性の活躍を後押ししたことで、割合は他の先進国より低いとはいえ、女性が企業の中で重要なポジションに就くことも珍しくなくなりました。

パワーカップルは、どのような生活を送っているのでしょうか。夫婦ともにフルタイムで働くケースが多いため、互いに残業やビジネスディナーで帰宅時間が遅くなることもあるかもしれません。時間がない中で効率的に家事や育児を行うために、昨今では時短や省エネを実現するさまざまなサービスが誕生しています。

例えばベアーズにCaSy、タスカジなど、ここ数年盛り上がりを見せている家事代行サービス。UberEATSなどのデリバリーサービスを利用すれば、料理をする時間や手間を省くことができます。食器洗浄機やドラム式洗濯乾燥機も、時短に大きく貢献します。近年では通勤に時間がかからない都心部に、パワーカップルを購買ターゲットにした高額不動産物件が登場し、夫婦二人でくめる住宅ローンも作られています。ライフスタイルの変化が購買市場に影響を与え、新たなニーズを生み出しているのです。

「時間をお金で買う」といった考え方は、まさに現代を象徴したような価値観。今後もパワーカップルのような新たな層をターゲットにした商品開発が続くことが予想されます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

B to E
「B to E」とは、Business to Employeeの略で、企業の従業員(Employee)向けに提供されるサービスのことです。企業間取引を指すB to B(Business to Business)や企業と一般消費者との取引であるB to C(Business to Consumer)な...
女性活躍推進法
「女性活躍推進法」とは、女性が活躍しやすい社会の実現を目指して作成された法律です。就業を希望しながらも、出産や育児などの事情が重なって就業できていない女性が多いことを背景に、2016年に施行。2019年5月29日に改正案が可決され、改めて注目を浴びています。ここでは「女性活躍推進法」の意義と、改正法...
なでしこ銘柄
「なでしこ銘柄」とは、東京証券取引所(以下、東証)と経済産業省が女性人材の活用に積極的な企業を選定し、投資家に紹介する取り組み、および選ばれた東証一部上場企業を指す呼称です。名称の由来はサッカー日本女子代表のなでしこジャパンから。企業側に女性活用の推進を促すとともに、日本株の魅力をアピールし、個人...

関連する記事

香山リカさん 均等法世代の働く女性の結婚問題
仕事で自己実現を図っても、結婚していない女性は「負け犬」という厳しい見方をされてしまう風潮も出てきていますが、均等法から現在までの間に、働く女性の結婚観はどう変わってきたのでしょうか。『就職がこわい』『結婚がこわい』(ともに講談社)などの著書もある精神科医、香...
2005/10/07掲載キーパーソンが語る“人と組織”
人事マネジメント「解体新書」第70回 新・女性活用時代―― いま改めて注目される「女性活躍推進」について考える(後編)
『前編』は政府の成長戦略の中、改めて「女性活用」が求められている背景と、企業が取り組むべき課題について述べてきた。『後編』では、迫りくる労働力不足の下、どのように「女性活用」に取り組んでいけばいいのか、その考え方と事例を紹介していく。
2014/04/14掲載人事マネジメント解体新書
フルタイム以外の人材紹介
子育てや介護などでフルタイムは働けない人の場合、これまではパートタイマーのような簡単な仕事を選択することがほとんどだった。しかし、「短い時間でもキャリアを生かしたい」という企業側と人材側、双方のニーズが高まってきている。人材紹介会社にも「多様な働き方」への対応...
2017/03/03掲載人材採用“ウラ”“オモテ”
健康経営を戦略的に推進するステップとは?取り組み事例と外部サービスの選び方

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

50音・英数字で用語を探す

新着用語 一覧

注目コンテンツ


健康経営の実践に必要なステップ、外部サービスを選ぶ際のポイント

健康経営を戦略的に推進するための必要なステップや取り組み事例、外部サービスを選ぶ際のポイントをご紹介します。


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


2020新卒採用の“傾向”と“対策”

2020新卒採用の“傾向”と“対策”

大卒求人倍率は7年連続して上昇、300名未満の中小企業の求人倍率は9....


学び慣れていない人に“考えるチカラ”を<br />
 サービスの現場にも転用できるアスリート向け教育プログラムとは

学び慣れていない人に“考えるチカラ”を
サービスの現場にも転用できるアスリート向け教育プログラムとは

“自分で考える力”や“自立・自律性”の不足は、人の能力に依存するサービ...