企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】パルスサーベイ パルスサーベイ

「パルスサーベイ(パルス調査)」とは、簡易的な調査を短期間に繰り返し実施する調査手法のことで、主に従業員の満足度調査に用いられます。「パルス(pulse)」は、日本語で脈拍のこと。脈拍のチェックをするように、組織と個人の関係性の健全度合を測ることを目的としています。短期反復型のパルスサーベイに対し、年に1回程度じっくり時間をかけて行う調査は「センサス(census)」と呼ばれます。
(2018/4/25掲載)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

パルスサーベイのケーススタディ

ITの進化でパルスサーベイが容易に
大切なのは、結果から組織をどう改善していくか

この10年ほどで、「エンゲージメント」という言葉はかなり浸透しました。従業員のエンゲージメントを、従業員満足度と同義だと認識している人は多いかもしれませんが、実は少し違いがあります。エンゲージメントとは、組織への貢献に対する主体性の程度のこと。例えば会社が心地のよい環境で、従業員にとって満足度が高くても、従業員の主体的な関わりが弱い組織はエンゲージメントが低く、業績も低迷していることが往々にしてあるのです。

エンゲージメントと業績との相関関係は、さまざまな調査で実証されています。企業は従業員満足度だけでなく、エンゲージメントも高めていかなければなりません。そのためにはまず、現状を正しく知る必要があります。ここで、従業員サーベイの出番です。

従業員サーベイの中でも、大規模な調査は「センサス」、小規模で高頻度な調査は「パルスサーベイ」と呼ばれます。それぞれに特色があり、センサスは年に1度程度のインターバルで行われ、数十問という設問から多面的に回答してもらいます。問題の原因解明や、部署や年次ごとの比較を行いやすいのがセンサスのメリット。一方パルスサーベイは、週1回や月1回といった高頻度で調査を行います。その代わりに回答者や集計担当者への負担が少なくて済むよう、設問数も5~10問程度に抑えられていることが一般的です。

週に1度ともなると、運用担当者の負担も大きいように思えますが、ITの進化にともない、パルスサーベイも人事担当者の負担を抑えながら実施することが可能になってきました。IBMが提供するエンゲージメントを可視化するサービス「IBM Kenexa(ケネクサ)」や、リンクアンドモチベーションが提供する組織改善クラウドサービス「モチベーション・クラウド」など、パルスサーベイの実施を助ける製品が多数販売されています。また、Slackのようなビジネスチャットツールのアンケート機能でパルスサーベイを実施している組織もあるようです。

重要なのは調査そのものではなく、その結果を受けて組織がどのように改善していくか、ということ。自社が目指したい方向性をきちんと言語化し、すり合わせた上で、個々のパフォーマンスを最大化させる。その姿勢が、従業員のエンゲージメントをさらに高めていくのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

エンゲージメント
エンゲージメントとは、社員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」を表すものと解釈されますが、より踏み込んだ考え方としては、「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係」のことをいいます。(2007年11月19日掲載)
エンプロイー・エクスペリエンス
「エンプロイー・エクスペリエンス」(Employee Experience)とは、直訳すれば「従業員の経験」であり、従業員が企業や組織の中で体験する経験価値を意味します。従業員のエンゲージメントや組織文化といったものを超えた概念であり、従業員の健康や組織としての一体感などに影響する要素すべてを対象と...
組織社会化
組織研究において、新しく組織に加わったメンバーが、組織の目標を達成するために求められる役割や知識、規範、価値観などを獲得して、組織に適応していくプロセスのことを「組織社会化」といいます。個人が組織に参入するときは、必ずこの組織社会化の過程を通過しなければならないと考えられています。 (2012/5...

関連する記事

「エンゲージメント」の重要性は9割の企業が認識しているが、 実際に従業員のエンゲージメントが高いのは約3割
「エンゲージメント」の重要性をどのように考えているのかを聞いたところ、「大変重要である」(48.6%)、「重要である」(41.4%)を合わせて90.0%に達した。一方、実際に従業員のエンゲージメントはどのような状態にあるのかを聞いたところ、「高い」は3.3%で...
2019/07/08掲載人事白書 調査レポート
エンゲージメントサーベイの選択眼を養う ~押さえたい設計の基礎と判断軸~
従業員に長く活躍してもらうために、いかに組織の土台を作り上げていけばいいのか――。さまざまなアプローチが考えられますが、価値観と企業文化に着目し、それらを変革する組織開発に着目する企業が増えています。その第一歩として検討・実施されることが多いのが、エンゲージメ...
2019/02/25掲載注目の記事
人事マネジメント「解体新書」第55回 いま、なぜ「エンゲージメント」なのか?(前編)
近年、「エンゲージメント」という考え方が急速に広まっている。会社と社員を、共に支え合う「イコールパートナー」と考えるもので、会社は社員が働きやすい施策や職場環境を提供し、社員はそれに応えて会社との信頼関係を深めながら、貢献していく。その結果、社員が会社や仕事・...
2012/04/27掲載人事マネジメント解体新書

関連するQ&A

WEBでの「従業員満足度調査」の実施について教えてください。
「従業員満足度調査」を実施予定です。 社員数は150名、質問は作成済みです。(多すぎますが100問あります) WEBでの実施を検討しておりますが、結果をCSVで出力できる、安全かつお手頃なサービスをご存知でしたら教えていただきたく存じます。 よろしくお願いします。
自治体からの調査依頼について
このたび、神奈川県商工労働部なるところから、働く環境に関する事業所調査(&従業員調査)が舞い込んできました。こういった類の調査については提出義務があるものなのでしょうか。従業員にも余計な時間を取らせたくないので、可能であればお断りしたいと考えております。アドバイスの程よろしくお願いいたします。
労災認定のための調査協力について
先日、従業員がパワハラによる精神障害で労災認定の請求をすると文書で訴えてきました。調査の協力をお願いしたい、という文書を受け取りましたが、会社としてはまず何から手を付ければいいのでしょうか。労働基準監督署などから調査が入るということでしょうか。その場合、労務士さんや弁護士さんに相談するなりしたほうが...
新たに相談する
相談する(無料)

「人事のQ&A」で相談するには、『日本の人事部』会員への登録が必要です。

新規登録する(無料) 『日本の人事部』会員の方はこちら
業務に関するちょっとした疑問から重要な人事戦略まで、
お気軽にご相談ください。
人事・労務のプロフェッショナルが親切・丁寧にお答えします。
「エンゲージメント」を高めるためのポイントやソリューション

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

シェアNo.1採用管理システムi-web LINE採用コネクト

50音・英数字で用語を探す

注目コンテンツ


「エンゲージメント 」を高めるソリューション特集

「従業員エンゲージメント」を高めるために押さえておきたいポイントや具体的な施策、ソリューションをご紹介します。


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


【グローバルタレントマネジメントフォーラム2018】成長する企業の人財活用力 ―可能性を引き出すタレント基盤―

【グローバルタレントマネジメントフォーラム2018】成長する企業の人財活用力 ―可能性を引き出すタレント基盤―

今や企業の成長を左右する源泉は人財活用力であり、人財を一つの企業資産と...