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【ヨミ】ツウネンサイヨウ

通年採用

「通年採用」とは、企業が年間を通し、そのときの必要性に応じて自由に採用活動を行うことをいいます。欧米企業では当り前のことですが、日本の多くの企業の多くは、長年にわたって毎年春に新規学卒一括採用を行ってきました。変化が現れたのは、1990年代なかば頃。一部の企業が海外の大学を卒業した者や帰国子女の秋採用を行うようになり、その後、第二新卒や中途採用を含めた「通年採用」を行う企業が徐々に増えていきました。近年は新卒学生の獲得の厳しさから、春の一括採用の補完として「通年採用」を行う企業も表れるなど、採用のタイミングや採用対象の多様化が進んでいます。
(2017/11/9掲載)

ケーススタディ

時間制限がなくなることで出会える人は増加
ビジョンを持った採用姿勢が重要に

現在、日本ではどの程度「通年採用」が行われているのでしょうか。リクルートキャリアの「就職白書2017」によれば、2018年卒の採用方法・形態の実施予定で「通年採用」は22.1%であり、およそ5社に1社が予定しています。

2017年卒からの増加幅をみると、「通年採用」は採用形態の全項目のうちでもっとも変化が大きく4.3%の増加。従業員規模300人未満の企業では7.1%増と、他の規模と比べてもっとも増加幅が大きく、厳しさの増す春の一括採用での不足分を「通年採用」で補おうとしている様子がうかがえます。

日本企業がこれまで行ってきた新卒一括採用は、多くの人材を一度に採用でき、人事管理がしやすく、集合研修によって教育コストが抑えられる、というメリットがありました。その一方で、募集時期が決まっているため、秋卒業の留学経験者や外国人留学生、博士号取得者といった人材が応募しにくい、という問題も抱えていました。しかし「通年採用」を導入すれば、必要になったときに人材を採用できるほか、留学生など幅広い人材が対象となるため、グローバル化ダイバーシティ推進にもつながります。学生側にとってもメリットは大きく、企業による選考を受ける機会が増えるなど、より納得のいく就職活動が実現できます。

ただし、「通年採用」を行うことは、企業にとってデメリットになることもあります。「通年採用」を導入すると1年を通して募集、選考、教育研修を行うことになり、採用業務が増加。採用コストや教育研修コストが増えてしまう可能性もあるからです。「通年採用」を自社の採用全体の中でどのような位置づけとするのか。将来的な人材の必要性を見据えて、ビジョンを持って取り組まなければ、採用の負担ばかりが増え、導入が逆効果になるかもしれません。

 

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