【ヨミ】メタニンチ メタ認知

「メタ認知」とは、認知心理学の用語で、自分の考えについて考えること、認知に対する認知のことです。メタ認知の“メタ”とは「高次の」という意味で、自分自身の認知活動(知覚、記憶、学習、言語、思考など)を、より高い視点から、あたかも第三者のように客観視して、これらを理解したり、振り返ったり、ときにはコントロールすることを意味します。近年は、マネジメントや人材開発の領域でも、「メタ認知」の概念が注目されています。

メタ認知のケーススタディ

自分は何ができ、何ができないかを知る
ハイパフォーマーに共通の自己分析能力

学校や学習塾の先生が子どもに勉強を教えるとき、「どこがわからないか」を聞くと、低学力の子どもや学習不振に陥っている子どもの多くは「どこがわからないかが、わからない」と、異口同音に答えるといいます。自分は何が苦手で、どこが疑問なのかが、自分でもわからない――こうした状態は、自分を客観視する「メタ認知」の能力が低いことを表しています。

メタ認知とは、何かを実行している自分の頭の中で働く“もう一人の自分”だといわれます。言い換えれば、現在進行中の自身の思考や行動そのものを対象化して、冷静に分析することにより、自分は「何ができて、何ができていないのか」あるいは「どの程度ならできるのか」を認知する心の働きです。つまり私たちはメタ認知によって、自分の能力を見きわめ、自己の限界や弱点、不足している部分などを理解することができるわけです。

そう考えると、企業におけるハイパフォーマーに、メタ認知の能力に優れた人が多いとされるのもうなずけるでしょう。人はメタ認知能力が高いほど、自分の考え方のクセやこだわり、心身のコンディションなどを客観的、分析的に捉え、自分の行動をパターン化して理解しようとします。その結果、自分がどのようにして問題解決に至ったか、過去の成功体験を再確認して意識的にそれを再現したり、逆に、同じ失敗やミスを繰り返さないよう自分に言い聞かせたりすることが可能になるわけです。

メタ認知の能力は、自分で鍛えることができるといわれます。効果的な方法のひとつが「セルフモニタリング」。セルフモニタリングは、自分のとった行動を毎日、箇条書きで記録していきます。そしてその行動記録の中に、何度も繰り返しとっている共通の行動がないかをチェックし、見つかれば、なぜそうするのか、どういうときにその行動を起こしやすいかなどの要因を客観的に分析していくのです。セルフモニタリングを続けることで、メタ認知が習慣化されるのはもちろん、変わりたいけれど変われない自分の弱さや自己の成長を阻害している壁と向き合えるようになり、自己改革のきっかけを掴めるメリットもあります。

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