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【ヨミ】ライフキャリア レインボー ライフキャリア・レインボー

「ライフキャリア・レインボー」とは、1950年代に米国の教育学者のドナルド・E・スーパーが発表したキャリア理論。ライフキャリア・レインボーの理論では、キャリア=職業とは考えず、キャリアを人生のある年齢や場面のさまざまな役割(ライフロール)の組み合わせと定義。人生全般にわたり、社会や家庭でさまざまな役割の経験を積み重ねて、初めて自身のキャリアが形成されると考えます。キャリアを構成する7~9種類のライフロールの重なり合いを虹の形にたとえた、“キャリアの虹”と呼ばれる概念図で説明されるのが特徴です。
(2014/2/24掲載)
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ライフキャリア・レインボーのケーススタディ

キャリアはライフロールの組み合わせ
生涯を通じて役割を果たす過程が重要

体系化されてからすでに50年以上が経過している「ライフキャリア・レインボー」は、キャリア研究の“古典”といわれる理論ですが、キャリアとは何かが包括的かつ本質的に説明されており、米国以外の国の働く人々にとっても、また変化の激しい現代においても、その普遍性は失われていません。

提唱者のスーパーは、キャリアを職業のみならず人生全般から捉えるライフキャリアの視点を、キャリア理論に初めて導入した研究者で、「キャリアは生涯を通じて発達する」という考え方をその理論の基盤にすえました。スーパーによれば、人には誕生から死まで一生涯にわたって果たすべきさまざまなライフロール(役割)が存在し、具体的には次のような種類の役割が挙げられています。

(1)子ども (2)学生  (3)職業人  (4)配偶者 (5)家庭人
(6)親  (7)市民  (8)余暇人  (9)年金生活者

スーパーは、生涯における各ライフロールの始まりと終わり、役割相互の重なり合いを、通称「キャリアの虹」と呼ばれる概念に集約しました。これがライフキャリア・レインボーの名前の由来です。

ライフキャリア・レインボーの理論では、職業上の志向や能力だけでキャリアの発達は成し得ません。キャリア形成は人生におけるライフロールと相互関係があり、影響を受け合うものだと、スーパーは強調しています。例えば概念図で見ると、40~50歳代は各ライフロールが最も多く重なり合い、果たすべき役割が厚くなっています。この年代は昇進の分岐点になりやすく、仕事の責任も負担も増えますが、「職業人」としての役割に没頭し過ぎると、「配偶者」「家庭人」としての家事分担、「親」としての子育て・教育、あるいは「子ども」としての親の介護などの役割がおろそかになり、それによる家庭内の不和やトラブルが、かえって仕事に支障をきたしかねません。また逆に結婚し、家庭を営む過程で、職業人としての価値観とは異なる視点や発想に気づき、それが仕事に還元されることもよくあります。

ライフキャリア・レインボーの考え方に従えば、キャリアの発達とは、社会や周囲の人々との相互関係を保ちつつ、自分らしい生き方を展望し、実現していく過程にほかなりません。そして社会や周囲との相互関係を保つためにこそ、人は生涯をかけて、そのときどきの自分の立場に応じたライフロールを果たしていくのだといえるでしょう。

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