シェアードサービス
シェアードサービスとは?
グループ企業や企業内の事業部ごとの人事・経理・総務の間接業務・サービスを1ヵ所に集約・標準化し、人件費などのコスト削減と業務の効率化を図る経営手法。2000年以降、グループ経営を重視・推進する動きの増加とともに、多くの企業が積極的に導入しています。
人件費やシステムのコストを大幅に削減
企業経営の効率化を促進するサービス
企業では複数の事業部門が展開されています。また、最近では分社化やM&Aなどによる規模の拡大が影響し、あらゆる業務が煩雑化しています。人事・経理・総務などの間接業務は、企業を運営していく上で不可欠な要素ですが、それらを集約し一元化することで業務効率は向上します。しかし、それだけでは業務に携わる人員数はあまり変わらず、総人件費の削減にはつながりません。また、集約する前のように総額予算で管理されている限り、より効率的で質の高いサービスの提供にも結びつきません。
これに対しシェアードサービスでは、事業部門やグループ企業を顧客と位置づけ、専門性の高いサービスを提供して報酬を受け取ります。顧客に対しては、質が高くできる限り安価なサービス提供を心がけることで、これまでコストセンターだった間接業務部門がプロフィットセンターとなり、収益性の向上という使命を持つようになります。また、それまで見えづらかった成果が可視化されることで、従業員の士気向上につながり、価格・品質の改善に取り組むようになるところが、「単なる業務の集約化」と「シェアードサービス」の異なる点です。
シェアードサービス導入の際、それぞれの業務を最も効率的な方式に一本化し、同じ手順やノウハウで業務を行えるように標準化することで、人員やシステムなどのコストを大幅に削減できます。
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