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【ヨミ】ジェンダーハラスメント ジェンダーハラスメント

「ジェンダーハラスメント」とは、ジェンダーロール(性別によって期待される社会的役割)に基づいたハラスメント行為のことを指します。例えば、女性従業員にだけお茶くみをさせたり、来客者の接遇をさせたりすることなど。男性従業員を「男のくせに」といった言葉で罵ることなど、セクシュアルハラスメントが性的な嫌がらせを対象にしているのに対し、ジェンダーハラスメントは性的ではないが性別に関連する差別や嫌がらせという点で区別されています。(2019/8/22掲載)

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ジェンダーハラスメントのケーススタディ

「女はお茶くみ、男は力仕事」
差別を許さない毅然とした態度を

社会には昔ながらの「男らしさ」「女らしさ」があふれています。男女雇用機会均等法が施行され数十年が経ち、女性活躍推進法が登場してもなお、性別によるステレオタイプはまだ根強く、職場いじめにつながるケースさえあります。

例えば、以下のようなシーンを目にしたことはないでしょうか。

  • 女性従業員に対して、「女の幸せは結婚して子供を産むことだから、そんなにバリバリ頑張らなくていいよ」と声をかける。
  • 男性従業員に対して、力作業や残業を命じる。
  • 男性従業員は名字で呼んでいるのに、女性従業員を名前で呼んだり、「○○ちゃん」などと呼んだりする。
  • 年齢や既婚かどうかによって、女性であれば『女の子』『おばさん』『おかあさん』、男性であれば『男の子』『おじさん』『おとうさん』などと呼び方を変える。

最近は、女性にハイヒールの着用を強要している社会を変えようと、「#KuToo」といったムーブメントが起こりました。これは制服としてハイヒールを支給している企業や、就職活動で女子学生にハイヒールの着用を促す世の中に一石を投じ、ジェンダーによる苦痛を取り払おうとした事例の一つです。

このような状況を受けて企業人事には何ができるのでしょうか。ハラスメントを行う本人は、嫌がらせをしている意識が希薄であるケースも往々にしてあるため、メッセージを発信しても響かないことがあります。また、被害者側が報復を恐れて、報告できないこともありえます。

ジェンダーハラスメントの禁止に関する法律などが整備されていない現状においては、セクハラやパワハラへの対応策と同様に、匿名での通報を可能とするホットラインを設けることなどが考えられるでしょう。企業として、ジェンダーによるハラスメントを許さない姿勢を従業員に示すことが重要です。

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