不人気職種に人を集めるには?
古橋 孝美(ふるはし たかみ)
求職者は具体的な「仕事」にどのようなイメージを抱いているか
数回にわたり、パート・アルバイトの採用や募集についてデータをご紹介しました。
今回は、求職者が具体的な仕事内容(=職種)に対して、どのようなイメージを持っているのか、その調査結果をご紹介します。求職者の抱く職種ごとのイメージが把握できれば、それに則して自社の強み・弱みを整理でき、より効果的に訴求できるのではないでしょうか。
『平成25年パートタイマー白書』では、回答者に、今まで実際に働いた・応募した経験の有無に関わらず、以下に挙げた11の職種について「やってみたい」と思うか「やってみたくない」と思うかを聞きました。
まず、「やってみたい」「どちらかと言えばやってみたい」という回答が多かったのは、「事務職」「製造職」「販売職」です。それぞれ、58.4%、35.4%、31.7%の回答者が好意的に捉えています。
一方で、「やりたくない」「どちらかと言えばやりたくない」の回答が多かった職種は、「営業職」「介護職」「医療専門職」で、それぞれ74.0%、69.1%、61.8%となりました。
さらに、「やってみたい」「どちらかと言えばやってみたい」の回答者には「やってみたい」と思う理由を、同様に「やりたくない」「どちらかと言えばやりたくない」の回答者には「やりたくない」と思う理由を聞きました。「やってみたい」と思う理由を見れば、その職種に興味を持っている者が、何を魅力に感じているかを知ることができます。反対に、「やりたくない」と思う理由からは、その職種のマイナスイメージや課題が見えてくるはずです。今回は、3つの職種をピックアップして紹介します。
人事の専門メディアやシンクタンクが発表した調査・研究の中から、いま人事として知っておきたい情報をピックアップしました。