1on1ミーティングの特徴と成功のためのポイント
人事の必須科目 1on1
皆さんは、1on1ミーティングというミーティングスタイルについて、どの程度ご存知ですか?
数年前に、「ヤフーの1on1」という書籍が発売されたことがきっかけで広がったと言われる1on1、今では多くの会社が導入を進めています。私も講師として1on1の研修を実施や、コンサルタントとして1on1の制度導入サポートをしています。
ただ、多くの方々の声を聴くと実際に導入して上手くいっていると言われている会社もあれば、「何をすればいいか分からない」という声も聴きます。検索キーワードでは「役に立たない」というキーワードも同時に出るようになっています。
そこでまずは、1on1とは何なのか、従来の評価面談や査定面談とどう違うのかを確認しましょう。
1on1ミーティングと評価面談の違い① 目的が違う
従来の評価面談、査定面談は、まさに「評価・査定」が目的です。上司が半期の目標を伝達する、実績を確認する、そして点数をつけるということが目的になります。
ですから出席する部下にとっては、ともすると「叱られる時間」となりかねません。
一方1on1は、「部下の業務達成や成長のサポート」が目的となるケースが多くあります。指導はありますが、それ以上に状況をともに分析したり、意見を引き出したり、時にはアドバイスをしたり、というコミュニケーションになります。
1on1ミーティングと評価面談の違い② 頻度が違う
従来の評価面談、査定面談は、評価や査定のタイミングに合わせて実施するものでした。つまり、実施は四半期や半期に1回となります。
しかし、1on1は基本的には毎週実施です。毎週30分間対話をしますので、年間の時間は相当なものになります。
これは、「コミュニケーションは頻度が重要」という考え方に基づいています。毎週対話をすることで、相互理解が深まり、ちょっとした変化に気づいたり、信頼関係が深まって言いたいことを言いやすくなったりします。
1on1ミーティング実施のためのポイントは?
では、1on1ミーティングを実施し、成功させるためのポイントは何でしょうか?
様々な要素がありますが、必ず押さえなければならないことは「自社では、何のために1on1を行うか」という目的、そして1on1実施のスタンスです。
自社のビジョンの浸透のため、常に目標を共有するため、業務を滞りなく進めるため、等様々な目的が考えられます。重要な目的を達成するために1on1という手段を用いることを明確にする必要があります。
そしてもう一つがスタンスです。「一方的な上意下達ではなく、上司部下のコミュニケーションを通じて、部下の意思や能力を引き出していく」というスタンスが1on1には欠かせません。
上司は常に正しい、部下は上司に従うもの、という考え方では1on1ミーティングは一方的な指示の場になってしまい、成功することはありません。自社でこうしたスタンスを受け入れられるかをしっかりと検討すべきだと考えます。
もちろん、他にも実施にあたり様々な注意点があります。とにかく「1対1で話せばいいんでしょ」という感覚では失敗してしまいます。
今回の研修では、1on1ミーティングを導入するために必要なポイントを簡潔に、整理してお伝えします。自社の従業員の力を最大限に引き出すためにも、ぜひ考え方を習得してください。
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『人財育成を通じて、一人ひとりの人生を物心ともに豊かにする』ことを理念とし、組織や人の問題を、「人材」「組織」「関係」の3つの視点から分析、個人が組織でパフォーマンスを発揮できる環境をつくることで問題解決をしている。
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