メンバーに成長実感を持ってもらうためのポイントとは?
こんにちは。日テレHRの渡部です。
さて、今回も引き続き「オンボーディング」をテーマに
コラムを書かせていただきます。
オンボーディングコラムも5本目となりましたので、
改めて「オンボーディングとは?」という、定義から話を始めてまいりましょう。
オンボーディングとは:
自社の社員(特に新卒、キャリアに関わらず新入社員)が、
理想的な成長を遂げ、一人前として活躍することを促進するための
取り組み施策やそのプロセスのこと。
(考えてみましょう)
Q.貴社では、どのようなオンボーディング施策に取り組んでいらっしゃるでしょうか?
Q.どのような「理想/ゴール」に向かって、オンボーディング施策を動かしていらっしゃいますでしょうか?
多くの企業様は、オンボーディングの先に、
「離職率の低減」を目指していらっしゃるのではないでしょうか。
しかしながら近年の離職率は30%を超え、
離職の際に、代行企業を利用する新人までいるというのが驚きです。
(昭和にはそんなものはなかった…
かくいう私は新入社員から同じ会社に勤め続けているので、
利用のタイミング自体もなかったのですが…笑)
離職率を下げるために必要なことは様々あると考えますが、
離職理由のアンケート調査においては、
「成長実感がない」という声を聞きます。
成長実感とワーク・エンゲイジメント、継続就業意向についての調査においては、
成長志向が高い若手社員ほど、
成長実感とワーク・エンゲイジメントがより密接な関係にあるという結果も出ていました。
では、いかにして、成長実感を高めていけばよいのでしょうか。
成長実感は、その言葉の通り、
「成長」そして「実感」という2つの言葉の組み合わせで成り立っています。
成長とは:
出来なかったことが出来るようになったり、
前にできていたよりも、できる量が向上したり、質が向上すること
実感とは:
ありありと実際の場面にいるかのように、心で感じること
当然ですが、どちらが欠けても「成長実感」とはなりません。
そして私の経験上、多くの企業では、
「成長」に向けた研修や取り組みを行っているケースが多く、
企業規模や業種、仕事のスタイルに合わせて、様々な経験を提供し、
成長を創り出そうとされているように感じます。
しかし、意外にも難しいのは「実感」ではないでしょうか?
例えば皆様が子どもだった時、「身長が伸びた」と気づく瞬間はいつだったでしょうか?
1年に1回の身体測定のタイミング。
去年着ていた浴衣や水着が入らない、少し小さい、と思ったタイミング。
今まで自分より大きかった友達よりも大きいことに気付いたタイミング。
何かしらの測定、ないしは比較により気づくことが多かったのではないでしょうか。
しかしながら難しいのは、
「成長」について、測定するタイミングや比較するタイミングは自然発生的には現れづらいということです。
これが「成果」であれば、比較や測定は容易ですが、
「成果」と「成長」はもちろん異なります。
「成長」を実感できるタイミングをいかに作れるかは、
成長実感を高めるうえで、欠かせないと言えるでしょう。
では、どのように成長「実感」を高めることが出来るか。
今回は、すぐに取り入れられる簡単な声掛けでご紹介します。
たった一言、相手に聞いてあげるだけで、成長の実感を作ることが出来ます。
その声掛けとは、
「もしも、もう一度やるとしたら、どうする?」です。
成功したことでも、失敗したことでも、
振り返りの中で聞いてみてください。
そして、回答に対して、こう伝えてあげてください。
「なるほど。それが思いついたということは、
前回取り組んだ時よりも、成長しているね」
「もしもう一度やるなら」と発想が出てきたものは、
前回やった時には、考え付かなかったこと、できなかったこと。
それを思いつくようになっているのだから、
すでに成果を出すことに対する思考力が高まり、成長しているのです。
成長というと、大きな成果を上げなければならないのではないか。
大きな成果をもってして出ないと、「成長」と評価してはいけないのではないか。
そんな思い込みをもつ部下、上司は少なくありません。
ぜひ、簡単な質問ですから、
経験学習サイクルを回す、省察の際に、メンバーに声掛けしてみてくださいね!
さて、次回もオンボーディングの運用の際に、
管理職の皆様が悩みを抱えるテーマについて扱ってまいります。
「自己評価と他者評価の違う人にフィードバックする際のポイントは…?」
火曜日にアップいたしますので、ぜひ「★検討フォルダに追加」してお待ちください!
また、今後のコラムで「こんなことを扱ってほしい!」というテーマがありましたら、
「このプロフェッショナルにお問合せ」からお聞かせくださいね♪
では、また次回のコラムにてお会いしましょう!
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「可視化/言語化」を通して、組織・個人の【モヤモヤ】を解決することが得意技です
キャリアの中で、自社の人事・経理・商品開発に携わり、その経験を活かして組織開発・人材育成を提供してきました。「論理的思考」と「可視化」「言語化」を通して、思考をスッキリ整えることが得意です♪プライべートでは小1の壁にぶつかるワーママです。
渡部静香(ワタナベシズカ) 日本テレビ放送網株式会社 社長室 新規事業部 日テレHR コンサルタント
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 港区 |
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