効率的にメンバーを理解する【仕事スタイル分け】とは？

こんにちは。日テレHRの渡部です。

さて、今回も引き続き「オンボーディング」をテーマに
コラムを書かせていただきます。

前回はプロコーチ資格をお持ちの藤木氏に
「願望が曖昧、もしくは願望が無いと語る社員から、願望を引き出す方法とは？」をお伺いしました。

願望を引き出すためには、
日ごろのコミュニケーションで相手を知ることが欠かせない、とのことでしたが、
なかなかお忙しい中で、時間をとるのも難しい。
いかに効率的に相手を知れるか…！というお悩みにお応えすべく、

今回は藤木氏に、
「効率的にメンバーを知るためにどんな観点を持つとよい？コーチも活用する【仕事スタイル分け】とは？」
についてお話しいただければと思います。

渡部：藤木さん、よろしくお願いします！

藤木：よろしくお願いします！

渡部：さっそくですが、今回のお悩みは
「効率的にメンバーを理解するためのスタイル分け」ですが…
私自身が、マネジメント若輩者ではあるものの、
正直、そんな都合の良い話なんてないでしょ…と思いながら質問しています(笑)

とはいえコーチとして、初対面の人に関わり続けてきた藤木さんから見て、いかがですか？

藤木：そうですよね…
難しい、、と思いきや、
実は、コーチが使っているとっておきの秘策があるんです！

しかも、とっても簡単！そしてあっという間！に相手の志向が見抜けてしまうんです。

渡部：そんな、「早い、うまい、安い」みたいな都合のいい話があるんですか(笑)

藤木：そうなんです(笑)

何と用いるのは【たった1つの質問】です。

渡部：どんな質問ですか？

藤木：その質問は、
「今までに、最も楽しかったと感じた仕事（経験）を1つ聞かせて」です。

渡部：その質問で志向が見抜けるんですか…？

藤木：おっと。信じてないな！(笑)
今日は実際にやってみましょう。
クライアント役を、今回は同じ日テレHRの笠間さんにお願いしたいと思います。

笠間：宜しくお願い致します！

藤木：では、早速、対話をしていきましょう！

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藤木：笠間さん、今までで最も楽しかったと感じた仕事を1つ教えてもらえますか？

笠間：そうですね…24時間テレビのマラソン中継ですね。

藤木：そうなんだね。笠間さんは番組制作者の一員として、
24時間テレビのマラソン現場を支えてきたんですよね。
特にどういうところが楽しかったんですか？

笠間：特番だと短期で終わってしまうものがほとんどですが、
24時間テレビは長期で、長く時間をかけて色んな人と関わることができます。
生放送でもあるので、とても刺激的です。
自分自身、実業団で長距離選手だったこともあり、
自分の好きなテレビと走るということが結びついたのは感動的でした。

藤木：具体的にはどういう仕事をしているときが思い浮かびますか？

笠間：当日、ランナーを何とかゴールさせるために、
ランナーはもちろんですが、コーチや様々な関係者とやり取りを行っていきます。
生放送中にインカムで多くの関係者に叫んでいる自分を思い出しました(笑)

藤木：なるほど、温厚な笠間さんが叫ぶシーン見てみたいですね(笑)
特にどの点が楽しいと思ったのですか？

笠間：そうですね…色々ありますが、
たくさんの人と共に作り、ゴールに導けた【達成感】ですね。

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藤木：こういった流れで、相手の志向性を確認していきます。

渡部：今の会話の中で、藤木さんの中では、どのような志向を確認できたのですか？

藤木：笠間さんの話の中で、
「個別の価値観」については非常に幅が広く、プロットしづらいので一旦本日はスルーしましょう。
特にスタイル分けをするとしたら、2つの軸で見られるとわかりやすいですね。

藤木：このように、
「一人」で仕事をするのが好きなのか「チーム」で仕事をするのが好きなのか。
「マネジメント」する仕事が好きなのか「プレイヤー」として仕事をするのが好きなのか。

渡部：なるほど、その4象限に分けてみているんですね。
その4つにわけるとしたら、今回の笠間さんは、2つ目の「人情系マネジャー」ですかね？

藤木：おっしゃる通り！
この4象限に分けると、どんなところに重きを置いて話をしたらよいのか、
どんな仕事を割り振るとよいのか、見えてきますよね。

コーチとしてはこれだけではなく、他にも20問弱の質問をしながら相手を理解していくのですが、
まずはここを確認するだけでも大きな武器になりますし、
目標のKPI設定やプロセス設定にも役立てるのではないでしょうか。

渡部：確かに、大きな武器ですね！
目標やプロセスの設定について、ここまで3回のコラムで、
たくさんのヒントをいただくことができました。

次のコラムからは、
目標、プロセスを設計した後の「運用部分」にテーマを移していこうと思います。

運用においては、いくつも悩みがあると思いますが、
近年の離職理由の中でもよく上がる「成長実感が持てない」という新人の声に対して、
「オンボーディングの中で、成長実感を持ってもらうためのポイントとは？」をお送りします！

金曜日にアップいたしますので、ぜひ「★検討フォルダに追加」してお待ちください！

また、今後のコラムで「こんなことを扱ってほしい！」というテーマがありましたら、
「このプロフェッショナルにお問合せ」からお聞かせくださいね♪

では、また次回のコラムにてお会いしましょう！