多国籍チームビルディングは、"たこ焼き"でうまくいく!
本日は、6月29日(月)に、弊社のエグゼクティブディレクターである福田聡子が
ある企業のチームビルディングセッションを担当する機会をいただいたので、
その様子をご報告します。
この企業では、日本国内・海外から選抜された14名の若手リーダー達が
約4カ月間で、リーダーシップの様々な要素を学ぶためのプログラムを実施されています。
プログラムは、全て英語で実施。
メンバーの出身国も日本・中国・タイ・メキシコと様々です。
そして今回は、研修のキックオフとなる初日の午後に、
チームビルディングを目的としたCooking Sessionを実施しました。
セッションでは、14名の参加者が4チームに分かれて90分間で3品の指定された料理をしながらチームに必要な要素を考えていきました。
セッションをサポートした弊社のアテンド者からの報告では、会場に入ってきた時には、
プログラム初日の午後ということもあり、参加者もかなり緊張している様子だったのですが、
セッションが始まると、「料理」という共通の話題ですぐに盛り上がったとのことでした。
例えば、調理開始前の15分間は、チームのミーティング時間だったのが、
15分経つ前には、参加者自ら手を洗い始め、必要な食材を取りに走っていたそうで、
参加者の顔からは不安ではなく、ワクワクするような顔に変わっていたのが
近くにいてもはっきりと分かったそうです。
また、今回の料理の1つでもある「たこ焼き」では、
出来上がりのイメージや、たこ焼き器の使い方、味付けについてなど、
英語でコミュニケーションをとるのに苦戦したようでしたが、
外国籍の参加者がたこ焼きを上手にひっくり返した時には、他のチームからも歓声が上がったそう。
料理は小学校の家庭科以来という人や、普段はキッチンに立つ事すらないという人も多くいたそうですが、
料理の経験に関わらず、楽しめるのもこのセッションの醍醐味ではないでしょうか。
研修最後は、料理に取り組んだ90分間の自分のチームについての振り返り。
上手くいった点、改善すべき点は何か、今後チームとして具体的に必要な行動とは?
について以下のような色々な意見が出たようなので、いくつか紹介します。
1) 料理別に作業を分けたのは良かったが、自分の作業に没頭するあまり、
進捗確認をしなかった。
2) 作ったシロップを、水と勘違いされて捨てられた。コミュニケーション不足で
作業は2倍になった。
3) 英語力不足を痛感。明確に理解し合うためには、語彙力も表現力も
より高める必要がある。
この研修には、英語力が一定以上ある参加者が参加しているとのことだったので、
3)には少し驚きでしたが、講師側からあえて必要以上に細かな指示はしないことで
このようなコメントが参加者自身の言葉で出てきたのではないかと思います。
帰りは、全員で片づけをして会場を後にしたそうですが、
皆さんほんの数時間の料理でグッと距離が近くなったようで、姿が見えなくなるまで笑い声が聞こえていたそうです。
プログラムはまだ始まったばかりですが、
今から4カ月後の成長した姿を聞くのが楽しみです。
長期に渡る研修のキックオフでは、運営側が懇親会を実施することが多いのではないでしょうか。
しかし、特に今回のような多国籍の社員が多いセッションなどでは、「料理」という
共通の話題でチームビルディングを実施してみることもお勧めです。
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「グローバル&自立型人材育成」をミッションとし、プログラムの企画・開発・コーディネートを手掛け、講師としても活躍!
海外のトップビジネススクール(HBS・LBS・IMD等)、国内外のトップトレーナー(HRDコンサルタント、コミュニケーション・異文化・語学スペシャリスト等)との協働で、400社以上の企業向け人材育成に携わっている。
福田 聡子(フクダ サトコ) グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長
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