「分かってくれてる!」と思われる「共感力」③

シリーズでお送りしている

「分かってくれてる!」と思われる、「共感力」ですが

前回は「共感力」を鍛える、という切り口でお伝えしました。

今回も同様の切り口で書いてみたいと思います。

 

ポイントその2:質問をする

 

価値観が違うことを前提に立っているからこそ、
表情をみても分からない、想像するにも限界があるよ・・・と感じることもあるかもしれません。

そんな時は相手に質問してみましょう。

質問の仕方やタイミングは、時と場合、聞く相手に応じて、様々です。

 

たとえば・・・

[問]

あなたは委員会で次年度の教育計画についてプレゼンをします。

自分のプレゼンの出来具合が、表情などからは判断できませんでした。

このとき、どのように質問するとよいでしょう?

 

 

[同僚や後輩に質問する場合]
(その人ならではの複数の見方も含めて)

他の人たちって、●●さんから見てどんな反応してるように見えた?

 

 

[上司に質問する場合]
(指導を受けたいという姿勢で)

アドバイスを頂けたらと思うのですが、どのように感じられましたか。

 

 

 

これらに共通するのは、「分からない」「できない」ではなく、
ポジティブな「もっと知りたい」という気持ちを表現する、ということです。

 

 

 

実際この姿勢で質問したことで、

「部下の表情が変化が乏しく、何を考えているか察するのが難しい」

とお悩みだった法人の管理者クラスの方は、自分が変化できたことだけでなく、

質問することで部下の言動も変化したことに驚かれたそうです。

 

以前は仕事に対しての姿勢が

御用聞き(自分の考えがなしで相談してくる、指示待ち)

から

相談(自分の考えを持ちながら上司の方向性の確認)

に変化し、表情に活気が出てきたのだそうです(^^♪

 

 

「もっともっと知りたいから教えてほしい」と言えば、

相手も「嫌だ」とはなかなか言えないでしょうし、

むしろ「自分に興味を持ってくれているんだ」と喜ばれるかもしれません。

積極的に質問をして共感する能力を鍛えていきましょう!

 

 

 

前回・今回お伝えした心がけを実践することで、あなたの「共感する能力」は、ぐんぐん鍛えられていきます。

自分との違いを認めたり、違う価値観であることを前提として接するなど

ひと手間をかけた「共感する能力」がともなったコミュニケーションができるようになります。

最初は少々気恥ずかしいこともあるかもしれませんが
まずは取組むことを意識してみてくださいね。

 

 

そして、共感する能力を「鍛えた」ら、今度はそれを「伝え」ましょう!

 

 

次回からは「共感を伝える」方法をお話します。

どうやって共感を伝えるか、どのように表現すると心地よく伝わるか、一緒に考えていきましょう。

人事コンサルタント 金森秀晃

  • 人事考課・目標管理
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人事コンサルタント。1級キャリア・コンサルティング技能士。「飛躍シナジー理論」に基づく、わかりやすく、修正しやすい人事システムを提供します。

医療・介護・薬局業界を中心に研修・人事評価制度の構築を行い、導入実績は500法人を超える。年間300件以上の研修を実施、リピート率は脅威の91.7%。被評価者納得度90%以上を誇るZACの人事システムは、延べにして370件以上が導入。

金森 秀晃(カナモリ ヒデアキ) 株式会社ZAC 代表取締役社長

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