仕事がキャパオーバーで泣くのはストレスが原因?改善策を紹介
仕事がキャパオーバーで苦しんでいる相談は、年齢や性別や役職を問わず定期的に寄せられます。
体力的にも限界を迎えていたり、メンタル的にも苦しんでいるかもしれません。
キャパオーバーの状態が続き、泣いてしまうこともあるのです。
メンタル不調による休職や離職を回避するために、解決策を探している経営者や人事担当者の方からも、今回のテーマの相談は寄せられます。
現状を放置しても良いことはないので、今回はキャパオーナーになってしまう原因と改善策を、独自の視点からお伝えします。
●キャパオーバーで泣くのはストレスが原因?
そもそも泣いてしまうのは、ストレスが原因だと言えます。
言葉にならない感情があふれ出すのが「涙」です。
普段は心の奥底に押し込めていたり、我慢の限界に達した気持ちが、涙となって流れ出てしまいます。
「一体どんなストレスを抱いているのか?」
ここからはキャパオーバーで泣いてしまう時の代表的なストレスを4つ紹介します
1、仕事量が多い
そもそもの仕事量が多いと、キャパオーバーになってしまいます。
仕事ができるからと大量に任されたり、重たい案件を複数抱えていたりすると、ふとした瞬間に限界が訪れてしまうのです。
あるいは新人や若手社員であれば、周りからはそれほどではないと思いながらも、本人にとって負担が多い仕事を担っているかもしれません。
2、完璧主義
「もっときちんとやらないと」
「まだ十分ではない」
この様に完璧主義の一面があると、キャパオーバーを起こしてしまいます。
必要以上に時間をかけたり、残業や休日出勤をしてしまうかもしれません。
精神的にも自分を追い込んでしまい、心が限界を迎えてしまうのです。
3、周りを頼れない
周りに仕事を割り振ったり、気になることを相談できれば、キャパオーバーを回避できるでしょう。
ですが一人で抱え込んでしまえば、キャパオーバーも起こりやすくなります。
頼れる人がいない場合もあいますし、周りに遠慮しているかもしれません。
仕事は一人でやるものではないのですが、一人で抱え込むほど限界を迎えるのも早くなるでしょう。
4、周りの目を気にしている
「上司にどう思われるのか…」
「否定されない様にしないと…」
「今聞きに行ったら迷惑かな…」
この様に周りの目を気にしていると、自分を出せずに苦しんでしまいます。
言いたいことを我慢したり、無理して周りに合わせることも増えます。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、まさに他人軸で仕事をしてしまうのです。
これでは限界を迎えた時に、心が悲鳴をあげてしまいます。
●仕事の悩みの原因は自信のなさ
私は相談に来られる方に対して、仕事の悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
仕事がキャパオーバーで泣いてしまうのも、自分の自信のなさが背景にあります。
自信があればキャパオーバーにならずに働けます。
周りを頼りたい時に頼れますし、自分で自分の気持ちを整えられる様にもなります。
自信がないから周りの目を気にしたり、完璧主義の一面が出てしまいます。
周りに相談できず自分の中で抱え込んでしまうのです。
●悩みは形を変えて繰り返される
異動や転職で環境を変えれば、一時的に気持ちもリセットされるでしょう。
仕事量が減ったり人間関係が変わるかもしれません。
ですが周りを変えても自分自身が変わらないと、新たな環境でも同じ悩みに直面してしまいます。
何かの拍子にキャパオーバーで泣いてしまうことを、繰り返してしまうのです。
その意味で悩みは時間が解決してはくれないのです。
●現状を好転する2つの方法
ここからは現状を改善する方法をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、キャパオーバーで泣いてしまう状況を変えられます。
悩んでいる社員本人が実践する解決策を紹介しますが、弊社で実施するメンタルヘルス研修でも導入している内容ですので、社員教育プログラムを検討される際には参考にしてみてください。
1、自分で自分の気持ちを声に出す
まず最初に取り組む方法は、自分で自分の気持ちを声に出すこと。
キャパオーバーで泣いてしまう時ほど、自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、頭の中で考えがちなのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に考えることの9割が、ネガティブな事柄だと言われています。
つまり頭の中で考えるほど、キャパオーバーになってしまうのです。
どんな気持ちでも大丈夫です。
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、現状を好転する第一歩です。
2、「どうしたい?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出した後は、「どうしたい?」と問いかけます。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
キャパオーバーで泣いてしまう時ほど、自分を主語に問いかけていません。
自分以外の誰かのことを考えています。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければならない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらの言葉は、自分以外の誰かのことを考えている時に浮かびます。
結果的に他人軸になってしまい、ストレスが増大してしまうのです。
また「どうしたい?」ではなく、「どうすればいい?」と考えがちなのも、キャパオーバーで泣いてしまう人の特徴です。
「私はどうすればいいの?」という様に、答えを周りに求めてしまうので、いつまでも結論を自分で出せずにいます。
「どうしたい?」と自分を主語に問いかけるのは、現状を好転するために不可欠なのです。
●大事なのは習慣化です
ここまで紹介した2つの方法を実践することで、現状は確実に好転します。
キャパオーバーになる前に社員が自分で軌道修正できますし、さらに理想の状態で働ける様になります。
ただし大事なのは「習慣化」です。
一度や二度だけ実践しても、根本的な変化につながりません。
何度も実践して習慣にするからこそ、普段の振る舞いや働き方に現れるのです。
だからこそ習慣になるまで続ける必要がありますし、そのために大切なポイントを弊社では研修や講演会を通してお伝えしています。
本日の話が1つでも役立てば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムを書いたプロフェッショナル
伊庭 和高
株式会社マイルートプラス代表取締役
「若手社員の休職・離職」「管理職のメンタル不調」「自律社員の育成」「カスハラ・クレーム対策」「パワハラ対策」…これらすべて、7,000名以上のお客様をサポートする中で導き出した自力でメンタルを立て直す3ステップで解決できます。
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得意分野 | モチベーション・組織活性化、安全衛生・メンタルヘルス、マネジメント、コーチング・ファシリテーション、コミュニケーション |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 品川区 |
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