無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

男性育休は企業競争力を高めるか

育児介護休業法の改正により、2022年10月から男性の育児休業制度が大きく拡充されます。本コラムでは、「男性の育児休業」が持つ意義や企業競争力との関係を概観したいと思います。

 

法改正の背景を覗くと、育介法の改正で拡充される男性の育児休業は、実に様々な期待を背負っています。

政府は男性育休の促進が出生率の上昇、女性の産後うつの防止、女性の出生後継続就業率の上昇(就業人口の確保)に貢献すると考えていて、実際にこれらは男性の育休取得の有無との相関がみられるとの厚生労働省の統計があります。

本人や家庭における男性育休は言わずもがなですが、母親の産褥期の回復、家事育児の分担、母親の復職支援、父親として育児へのコミットなどが家庭環境・家族のあり方を良好にすることに寄与するでしょう。

こうしたことから、男性が育児休業を必要な期間取得できるように企業が環境を整備することは「社会全体で子育てをする」ということにつながると言っても過言ではありません。

男性育休はそのくらい、社会的に大きな意義を持っています。

 

さて、法改正は男性育休取得促進の動きを一段と加速させることになりましたが、企業にとっても社会的責任を果たすことの他に様々な意義があります。

男性育休を肯定的にとらえこれを促進できる環境を整えるということは、男性が育休を取れない現状がある企業からすれば、業務の属人化の解消・見える化が必要であり、上司のマネジメント力の向上が必要であり、組織の風土改革が必要になります。もちろん簡単なことではありませんが、こうした変化への対応は功を奏せば、突発的な休業や介護休業へのリスクヘッジを可能にし、組織の柔軟性・レジリエンスを向上させ、イノベーションを生むなど、企業競争力強化への道筋になるでしょう。

一方で、就業規則だけをとりあえず改定し、説明義務を書面だけで行い、実際に育休取得希望があったら現場単位で何とか仕事をやり繰りするだけの表層的な対応であった場合はどうでしょうか。企業内での男性育休への理解は進まず、育休取得者の周囲は仕事のカバーで疲弊し、やはり男性は育休が取りにくいままというこれまでの硬直的な状況が続くことになります。

 

企業内における男性育休に対する理解は、進んできているとはいえまだまだ否定的な向きも多く、男性育休先進企業である積水ハウス社の調査「男性育休白書2021特別編」によれば、経営者・役員の4人に1人は男性育休に反対しているという調査結果があります。企業内の様々な立場の者の理解や賛同を得ながら男性育休を推進していくためには、男性育休の持つ社会的意義を説き、また企業の競争力を高める戦略とのセットで進めていくことが必要となるでしょう。

また育児休業取得者が生じたときには、本人と上司、人事部の中だけで完結させるのではなく、休業取得前の業務の棚卸や割り振りをどのようにしたか、休業をしたことで得られた本人の経験、復職後の働き方をどう工夫したかといった本人や上司の経験談を社内に共有していくことも、男性育休への理解を深め、浸透させていくためには非常に有効です。

 

こうした取り組みによってもたらされる、表面的な「育児休業取得率」ではない中身も含めた「取得状況」の蓄積は、今後重要な指標の一つになっていくと考えられます。

この男性育休に関する指標が採用活動へ与える大きな影響についても、また別の機会に触れたいと思います。

  • 法改正対策・助成金
  • 労務・賃金
  • 福利厚生
  • 安全衛生・メンタルヘルス
  • 人事考課・目標管理

アクタスは経営で生じるヒトの課題を強力サポート

経営で生じるヒトの課題に対し、実効性の高いコンサルティングで多面的かつ一貫性のあるワンストップサービスにより、戦略立案から制度設計、施策推進まで強力に支援します。

菅谷 明音(スガヤ アカネ) アクタスHRコンサルティング㈱/アクタス社会保険労務士法人 人事コンサルタント

菅谷 明音
対応エリア 関東(東京都、神奈川県)
所在地 港区

このプロフェッショナルのコラム(テーマ)

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

プロフェッショナルコラム

多様性にチャレンジ意欲を醸成し、イノベーティブなチームになる

細木聡子(株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士)

今回は、 「多様性に“チャレンジ”意欲を醸成し、 イノベーティブなチームになる」 について一緒に考えていきたいと思います...

2024/11/20 ID:CA-0005727 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン