アルー、海外赴任および長期海外出張経験者意識調査
~海外実務経験者が語る「グローバル人材の要件」~
この度、グローバル人材育成について考えるために、アルー株式会社(代表取締役社長 落合文四郎、 東京都千代田区)は、従業員数500名以上の企業にて、「海外赴任」、または「3ヶ月以上長期海外出張」経験がある22~59歳の正社員300名を対象に、意識調査を実施しました。
【 調査結果概要 】
今回の調査の結果、日本企業における人材のグローバル化に対する現状と課題が明らかとなりました。
まず、「海外での実務経験が自身の成長のプラスになっているか」について質問しました。その結果、ほぼ全員が「成長のプラスになっている」と回答しました。また、「海外赴任前に課題に感じていたこと」については、1位「語学力(英語)」、2位「コミュニケーション力」となりました。続いて、「海外実務経験後、赴任前に比べ向上したこと」の質問では、1位「異文化理解」という結果となりました。さらに、「海外赴任前の課題」と「経験後向上したこと」を比較すると、「異文化理解」、「多様性受容」、「自国文化理解」に加え、「思考力」、「課題解決力」が数値を伸ばしていました。このことからグローバルビジネスにおいて、「語学力」だけではなく、「異文化対応力」、「ビジネス基礎力」が求められる海外実務の現状がうかがえる結果となりました。また、「海外で仕事をする際、『日本』との違いに苦労したこと」の質問では、「働き方・仕事の取り組み姿勢の違い」や「あうんの呼吸が通用しないコミュニケーション」に苦労したとのエピソードが多く寄せられました。
次に、「自社の人材のグローバル化が進んでいるか」を質問しました。その結果、約半数が「いいえ(人材のグローバル化が進んでいない)」と回答しました。また、その理由については、「海外要員の固定化・経験者不足」、「グローバル化に対する危機意識不足」など、グローバル化に向けて環境や体制づくりができていないとの理由が多くあげられました。さらに、「『人材のグローバル化』を進めていくために、会社でどのような施策が必要か」の質問については、「海外実務を経験させ、実践で対応力を鍛える」、「異文化理解・グローバル感覚を身につける海外研修の実施」など、実際にグローバルビジネスや異文化を体感させることが必要との声が多数あがりました。
これからの国際競争を勝ち抜いていくためには、グローバル戦略に適した人材を計画的に育成し、プールしていけるかが鍵を握ります。そのためには、企業がグローバルビジネスや異文化を経験させる機会を意図的に用意するなど、流動的にグローバル人材を輩出できる環境と仕組みづくりが重要となります。海外要員の固定化・従来のやり方にとどまることなく、いかに柔軟にグローバル化に対応していけるかが、今後の企業のグローバル戦略実現を大きく左右するのではないでしょうか。
【 実施要項 】
■ 調査期間 : 2012年2月14日(火) ~ 2012年2月15日(水)
■ 対 象 層 : 海外赴任および長期海外出張(3ヶ月以上)経験者
【 調査結果抜粋 】
● あなたは、海外での実務経験が、ご自身の成長のプラスになっていると思いますか。
・「はい」 98.0%
・「いいえ」 2.0%
● 日本企業が「人材のグローバル化」を進めていくために、会社でどのような施策(研修・制度・環境など)が必要だと思いますか。海外実務のご経験からアイデアをお聞かせください。
・1位 海外実務を経験させ、実践で対応力を鍛える
・2位 異文化理解・グローバル感覚を身につける海外研修の実施
◆ 本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社アルー http://www.alue.co.jp/ /3月2日発表・同社プレスリリースより転載)