インテリジェンス、求人情報サービス「an」調べ
2011年6月 アルバイト平均時給 全国平均985円
~ 求人数増加による人材不足感高まる 時給引き上げ人員確保の動きも ~
株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:高橋広敏)が運営する求人情報サービス「an」では、求人情報メディア(PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、フリーペーパー)に掲載された求人広告から173職種(※)について、平均時給を分析しています。2011年6月の結果がまとまりましたのでお知らせします。
(調査は2002年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。)
【全体】 ~平均時給 985円。前月比17円の増額、前年比13円の減額
2011年6月の全国平均時給は、985円(前月968円、前年同月998円)で、前月比17円の増額、前年同月比では13円の減額となりました。
【エリア別】 ~3エリアで前年比マイナス 関東は3カ月連続マイナスに
2011年6月のエリア別平均時給は、関東エリアが1,046円と最も高く、次いで関西エリア(985円)、東海エリア(976円)、九州エリア(873円)、北海道エリア(813円)となりました。
対前年増加率は、九州エリア(7.4%)、関西エリア(1.6%)を除いた3エリアで前年比マイナスとなり、全体では1.2%のマイナスとなりました。
【職種別】 ~6職種で前年比マイナス サービス系は8カ月連続
2011年6月の職種別平均時給は、専門職系が1,247円と最も高く、次いで「運輸職系」(1,015円)、「事務系」(991円)、「サービス系」(973円)、「技能・労務系」(952円)、「販売系」(924円)、「フード系」(914円)と続きました。
対前年増加率は、「専門職系」(2.9%)を除く6職種でマイナスとなっており、「フード系」は4カ月、「サービス系」は8カ月連続で前年を下回っています。
【4月~6月時給動向 解説】 ~サマータイム、輪番操業で求人に変化も
アルバイト平均時給は、前年同月比では2011年4月から3カ月連続のマイナスとなりました。 職種別にみると、6月は6職種で前年比マイナスとなり、時給の下降傾向が続いています。一方、4月~6月の求人数は前年同月比プラスで、採用に意欲的な企業は増加しています。
6月の時給をエリア別にみると、九州エリアは前年同月比、前月比ともにプラスと好調です。3月に九州新幹線が全面開通したことや、大型商業施設「JR博多シティ」がオープンしたことなど周囲の産業が活発化し、採用ニーズが増加しています。また東海エリアでは「技能・労務系」が6カ月連続で前年同月比プラスに。自動車を中心に、輸出増に向けて製造工の採用を加速させる企業が多く、時給を引き上げて採用を行う動きが一部でみられます。
また、夏場の電力不足に備え、サマータイムの導入や、休日を振り替えた土日操業を実施する企業も少なくありません。こうした動きに対応して、早朝のファーストフードやコンビニスタッフ、土日や早朝に対応できる期間工の募集も増加傾向で、例年にない求人ニーズの発生が既に見られます。夏を迎え、求人動向には注視が必要です。(メディアDiv. Div.長 横道 浩一)
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧ください。
(株式会社インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /7月25日発表・同社プレスリリースより転載)