ソフトバンク・ヒューマンキャピタル
地方学生の遠距離就活に関する調査
- 地方学生の就職決定率 56.2%
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ネットカフェ泊 地方学生の11.8%が経験
就職活動費 平均12万2千円 -
遠距離企業への就職活動
「インターネット会社説明会」あったら積極的に活動できたと思う 7割
ソフトバンク・ヒューマンキャピタル(東京都港区、木崎秀夫・代表取締役社長兼CEO)が運営する『就活ライブチャンネル2012』( Twitter公式アカウント:http://twitter.com/livech2012 )は、2010年11月14日〜11月18日の5日間、一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)以外に住み、一都三県に本社がある企業へ就職活動をおこなった大学4年生に対し、遠距離就活に関する調査をインターネットリサーチにて行い、計400名の有効回答を得ました。
【アンケート総括】
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地方学生の就職決定率 56.2%
一都三県企業希望の学生 「まだ決まっていない」4割半
一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)以外に住み、一都三県に本社がある企業(以下、一都三県企業)へ就職活動をおこなった大学4年生400名に対し、希望していた就職先と実際に決まっている就職先を聞いたところ、地方企業(地元に本社がある企業)を希望していた218名では、決定先が「地方企業」42.7%、「一都三県企業」15.1%、「まだ決まっていない」42.2%となりました。一都三県企業を希望していた182名では、決定先が「地方企業」17.0%、「一都三県企業」36.8%、「まだ決まっていない」46.2%となっています。地方学生の就職決定率は、全体で56.2%、地方企業希望者で57.8%、一都三県企業希望者で53.8%と6割を切っており、超氷河期と言われている今年の就職活動の厳しい現実が浮き彫りとなりました。
実際に就職活動をした企業の数を、地方企業と首都圏企業のそれぞれについて聞きました。まず地方企業についてそれぞれ割合が高かったのは、説明会で「2〜3社」(19.0%)と「6〜10社」(18.3%)、面接や筆記試験で「2〜3社」(21.5%)、内定で「0社」58.8%、「1社」32.0%となりました。同様に一都三県企業については、説明会で「2〜3社」(23.5%)、面接や筆記試験で「2〜3社」(26.8%)、内定で、「0社」65.5%、「1社」23.5%となっています。
全回答者400名に対し、一都三県企業へ就職活動に来た場合にどこに宿泊をしていたか、 経験したものを複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「宿泊をせずに日帰り」で64.0%、続いて「ホテルに泊まる」42.5%となっています。最近話題となっている「インターネットカフェに泊まる」は11.8%と、地方学生の10人に1人は就活でネットカフェ泊を経験しているという結果になりました。居住地域別にみると、「宿泊をせずに日帰り」は、 北関東で94.4%、中部地方で75.6%と、比較的一都三県に近い学生は日帰りで就職活動を行っており、一方、北海道・東北地方の学生は、「ホテル」(55.6%)の他に「友人/親戚の家」(40.7%)を利用しながら就職活動を行っている様子が窺えます。
次に、一都三県企業への就職活動で困ったことを複数回答で聞いたところ、1位「交通費」(84.5%)、2位「移動時間」(58.0%)、3位「土地勘がない」(47.8%)となりました。日帰り率が高かった北関東の学生では、「交通費」(91.7%)や「移動時間」(77.8%)が負担となっていたようです。また、文系女子学生では、「土地勘がない」が60.1%と他の学生よりも高く、知らない土地に対する不安が強いことがわかりました。
実際にかかった就職活動費を自由回答で聞いたところ、最も多かったのは「10万円〜15万円未満」(24.3%)で、就職活動費の平均金額は12万2千円となりました。居住地域別で平均金額みると、北関東で最も低く9万9千円、中国・四国・九州・沖縄地方で最も高く15万円となり、地域で5万円以上の差がでています。
続いて、就職活動費をどのようにして捻出したか複数回答で聞いたところ、「アルバイト」65.8%、「親からの補助」62.8%「自分の貯金」58.3%となりました。親からの補助率が最も高いのは北関東で72.2%、最も低いのは近畿地方で59.0%となっています。
全回答者400名に対し、一都三県企業への就職活動において、一都三県の学生と比べてハンデを感じた部分を複数回答で聞いたところ、1位「活動時間」(64.5%)、2位「情報量」(57.0%)、3位「経済面」(56.5%)となりました。「ハンデを感じた部分はない」と回答した学生は9.8%となり、9割以上が何かしらのハンデを感じていたことがわかりました。 また、ハンデの内容についても「精神的になんとなく」という学生が30.3%おり、特に具体的な理由がなくてもハンデを感じた学生も3割いました。
次に、就職活動中どこから情報収集をしていたか複数回答で聞いたところ、1位「就職情報サイト(リクナビ、マイナビなど)」(94.3%)、2位「企業のホームページ」(77.8%)とネットからの情報収集が多い中、3位は「大学の就職課・キャリアセンター」(62.5%)と、大学の施設を活用している学生も6割以上いることがわかりました。
最近では、インターネットの動画を活用して採用活動を行っている企業も出てきました。そこで、全回答者400名に、実際に経験した就職活動を複数回答で聞いたところ、「自己PRの動画の作成」は8.5%、「インターネット会社説明会」は23.8%、「ウェブカメラを使った面接」は1.3%となりました。ただし、その一方で「どれも経験したことがない」が71.8%と大多数にのぼっており、導入企業がまだまだ不足していることが窺えます。
続いて、インターネットの動画を活用した就職活動があったら、首都圏や遠距離の企業への就職活動を積極的にできたと思うか聞いたところ、『そう思う』(「とてもそう思う」と「ややそう思う」の合計)と回答したのは、「インターネット会社説明会」で70.0%、「ウェブカメラを使った面接」で31.5%となり、ネットの動画を活用しての会社説明会は学生側の関心やニーズは極めて高いことがわかります。特に女子学生で『そう思う』と回答した割合が高く、理系女子学生で77.6%、文系女子学生で78.5%と8割近くにのぼっています。
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「就活ライブチャンネル」調べ
ソフトバンク・ヒューマンキャピタル http://www.softbankhc.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・11月25日