日本能率協会マネジメントセンター
“ゆとり教育世代”の若手社員の基本行動を診断し、改善に導くツール
『 NAVI360 Basic(基本行動実践診断)』販売開始
日本能率協会マネジメントセンター(東京都港区、野口晴巳・代表取締役社長、以下JMAM[ジェイマム] )は、“ゆとり教育世代”といわれる若手社員が基本行動を正しく実践できているかどうかを客観的に診断できるツール『NAVI360ナビサンロクマルBasicベーシック (基本行動実践診断)』の販売を2010年3月10日より本格的に開始します。
【 開発の背景 】
現在、企業の現場では、“ゆとり教育世代”と呼ばれる若手社員の基本能力の低下と、育成する側のOJTが機能していないという2つの課題が存在しています。この要因には、基本行動として「何を身につけさせればいいのか分からない」、また、打たれ弱いと言われる世代に対して「どのように指摘すればいいのか分からない」と悩んでいる現場の担当者が多いということがあります。
JMAMでは、このような現場の課題を踏まえ、若手社員の日常業務における基本行動を、本人、上司、先輩、同僚各人の視点で客観的に診断し、実践できていない基本行動を改善に導くためのツール『NAVI360 Basic(基本行動実践診断)』を開発しました。
【 『NAVI360 Basic(基本行動実践診断)』の特長 】
本サービスは、まず、若手社員にとって普遍的かつ重要度の高い基本行動85項目(※1)を抽出したアンケート用紙に、本人、上司、先輩、同僚に、期待度と実践度の2つの観点から回答してもらいます。この回答をもとに解析処理を行い、本人及び周囲の評価を数値化(5段階評価)したフィードバックレポートを提供します。本人は、このレポート結果から、自分と周囲の認識ギャップを客観的に把握することができます。
また、基本行動85項目は「仕事のマナー」「業務改善」「自己管理」「職場配慮」「成長意欲」などの9つの要素から多角的に構成されており、本人の弱みや周囲の期待をわかりやすく示し、基本行動の改善にすぐに役立つような指針を提供します。
本サービス導入により、若手社員は、上司の他、周囲の先輩や同僚からも客観的なフィードバックを受けることができ、納得感をもって自主的に行動改善に取り組むことができます。また、上司やOJT担当者は、若手社員に対し、客観的なデータをもとにフィードバックする機会を創出でき、職場全体で若手社員を育成する企業風土の醸成が期待できます。
なお、『NAVI360 Basic(基本行動実践診断)』は、従来管理職向けに提供してきた360度フィードバック(多面評価)(※2)の考え方を活用して開発されたもので、若手社員向けの360度フィードバックツールは業界初となります。
JMAMでは、この『NAVI360 Basic(基本行動実践診断)』をシゴトレ12STEP、新入社員基本行動トレーニング(FBT)に続く“ゆとり教育世代”向けの戦略商品と位置付けており、2010年3月までに計50社、2011年3月までに計300社への販売・導入を目指します。
* 1「基本行動85項目」
診断項目は、日本能率協会グループの長年にわたる企業人教育の研究実績や、企業の人事担当者をはじめ企業内教育に携わる管理者へのリサーチなどから、特に現場で求められる具体的な行動項目を厳選したもので、職種や業種を問わずに実施することが可能です。
* 2「360度フィードバック」
日常の業務行動などに対する自己評価と、上司・同僚・部下などから得た他者評価を比較することによって、自己の強みと改善点を認識し、自己啓発を促す手法。「360度多面評価」や「多面評価」といった様々な呼称があり、これまで主に管理者や中堅社員向けのアセスメント(評価)ツールとして活用されてきました。企業では、かつては賃金や人事査定の基準の一つとして使われていましたが、近年は業務が多様化する管理職に自分のマネジメント・スタイルの特徴を気付かせ、能力開発に活用するケースが増えています。現在、JMAMが法人向けに提供する「360度フィードバック」関連のサービスも後者の考え方に基づいて展開しています。
■ 『NAVI360ナビサンロクマルBasicベーシック(基本行動実践診断)』サービス概要
対象: 新入社員〜入社3年目程度の若手社員
所要時間: 約20分
回答方式: マークシート方式によるアンケート(85項目)
活用場面:
新入社員フォロー研修、2年次・3年次研修、新入社員向け通信教育の後など
活用目的:
若手社員の基本行動の徹底を図るとともに、若手社員に対し、上司やOJT担当者がフィードバックすることの重要性を理解し、職場全体で若手社員を育成する風土を醸成する。
活用効果:
上司だけではなく、その他の周囲の先輩や同僚からも客観的なフィードバックを受けることができるので、診断された若手社員は、納得感をもって自主的に行動改善に取り組むことができる。
納品物:
(1) アンケート用紙(本人用1セット、上司用1セット、先輩・同僚用4セット)
(2) 本人用フィードバックレポート
(3) 本人用ラーニングガイド
(4) 上司・OJTリーダー用サポートガイド
(5) 全受講者診断結果一覧表(人事・教育担当部門用)
実施費用: 診断1人あたり8,400円(税込み)
■ 診断領域
「人」、「業務」、「自律」の3領域において(1)確実な成果、(2)チームの成果、(3)今後の成果を実現するために必要な85個の行動項目を網羅しています。
【 人 】
(1)仕事のマナー ― 礼儀正しくある
(2)他者受容 ― 相手を尊重する
(3)自己表現 ― 自分らしさを表現する
【 業務 】
(1)業務遂行 ― 正しく仕事をする
(2)協働 ― チームで働く
(3)業務改善 ― 仕事を工夫する
【 自律 】
(1)自己管理 ― 自分に厳しくある
(2)職場配慮 ― みんなの役に立とうとする
(3)成長意欲 ― 自分を成長させる
日本能率協会マネジメントセンター http://www.jmam.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・3月9日