【マイボイスコム・リスキーブランド共同】 2008年社会人の仕事意識
企業のブランド戦略を支援するリスキーブランド(東京都渋谷区、田崎和照・代表取締役)は、ネットリサーチのマイボイスコム(東京都千代田区、高井和久・代表取締役社長)との共同調査プロジェクト「Mind Voice(マインドボイス)」の一環として、社会人の仕事意識について分析を行いました。 【 分析結果まとめ 】 ◆ 5タイプに分類される社会人の仕事意識 サイコロジカル・アプローチを強みとするリスキーブランド独自の調査手法「mindstyle(TM) WORK 」によると、企業に勤める社会人は次の5タイプに分類することができます。 □ 積極リーダー型(12%) 中小企業の経営者・役員に強く見られる傾向。志が高く、仕事にやりがいを感じており、夢もある。強いリーダーシップで立場に関係なく自分の意見を主張し、行動力があるタイプ。 □ 理論武装型(19%) 中堅〜大企業に勤めるSE職に強く見られる傾向。50代以上のインテリに多く年収は最も高い。論理的に仕事を進めるタイプで、プロセスを重視し、思い込みで動くことを嫌う。 □ 情熱ロマン型(13%) 20〜30代の建築・設計業務職に強く見られる傾向。仕事に夢とロマンがあり、社会貢献意識も高い。夜中まで仕事をするほど情熱的なタイプだが、思い込みで行動し周囲を混乱させることもある。 □ コツコツ型(33%) 20代の女性に多く、年収は最も低い。ライフスタイルは保守的で仕事が嫌い。目立たないように、毎日の仕事にコツコツ取り組むタイプだが、地道な仕事が会社を支えているという自負心はある。 □ 冷ややか型(23%) 大企業に勤める40代に強く見られる傾向。仕事にはお金のためと割り切り、転職願望は強い。指示がなければ積極的には働かないタイプで、自分は周囲に理解されていないと思っている。 ◆ リーダー層の減少で企業ブランドに危険信号 2005年の「mindstyle(TM) WORK 」と比較すると、企業ブランドの形成に重要な「自社への誇り」を感じている人は減少し、誇りを感じていない人が増加しています。特に従業員数100〜500名規模の中堅企業の社員に顕著な傾向が見られ、「とても誇りに感じている」社員が3年間で5%減少しています。 会社への誇りや仕事のやりがいを最も強く感じているのは「積極リーダー型」で、最も帰属意識が低くコミュニケーションに不満を抱えているのが「冷ややか型」です。2005年との比較では、仕事に夢をもつ「積極リーダー型」が9%減少し、冷めた仕事観をもつ「冷ややか型」が6%増加しています。 年齢階層別に見ると、50代以上の「積極リーダー型」の減少率が18.2%と最も高く、“モーレツ”“企業戦士”の代名詞でもあった団塊世代のリタイアの影響が非常に大きいと考えられます。また企業規模別に見ると、もともと大企業に強い傾向が見られた「冷ややか型」の構成比率が急増傾向にあります。 企業のブランド価値向上に寄与度の高い「積極リーダー型」の減少傾向と、企業にネガティブインパクトを与えがちでコミュニケーション能力に乏しい「冷ややか型」の増加傾向は、企業ブランドの伝道者が激減していると同時に、とりわけ大企業におけるブランドイメージの低下リスクが高まっていることを示唆しています。 【 mindstyle(TM) WORKについて 】 「mindstyle(TM) WORK 」は、リスキーブランドが生活者の購買心理を分析する独自の調査手法「mindstyle(TM)」(マインドスタイル)から応用・開発した企業診断ツールです。 「mindstyle(TM) WORK 」は、日本の企業に勤める正規社員の仕事観についてタイプ別に分析し、企業がブランド戦略を策定する際に、自社の従業員の傾向を定量的に把握するためのベンチマークとして活用されています。 尚、生活者の購買心理を分析した「mindstyle(TM)」の概要については、リスキーブランド、マイボイスコム各社のホームページ上でリリースしております。 【 調査概要 】 『マイボイスコム調べ』 調査対象: リサーチコミュニティ「MyVoice」の登録メンバー 調査方法: ウェブ形式のアンケート調査 調査時期: 2008年3月19日〜23日 回答者数: 1,388人 (マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/biz /同社プレスリリースより抜粋・6月20日) |