【女性の更年期症状と仕事に関する調査】「仕事で不利」56.1%
「仕事で不利」56.1%/更年期症状の自覚「50代以上」72.0%、「力が出せない」75.2%、「特別休暇必要」57.1%
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『更年期について』をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:590件)
■調査結果概要
- 更年期症状を自覚したこと「ある」59.2%
- 更年期症状を自覚した経験:40代で42.5%、50代で72.0%
- 更年期症状が原因で仕事で不利な状況が生じていること「ある」56.1%
- 「力が出せない」75.2%、「精神が不安定」「誤解を受けやすい」 51.4%
- 必要な福利厚生「更年期特別休暇の付与」57.1%
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
更年期症状および更年期障害については、かねて仕事への影響について課題視されてきました。主婦層を中心とする就労志向の女性に「あなたは更年期症状を自覚したことがありますか」と尋ねたところ「ある」と回答した人が6割近くに及び、年代別に見ると50代以上では7割を超えました。続いて、「自分以外の人も含めて、更年期症状が原因で仕事において不利な状況が生じていると感じることはありますか」と尋ねると、「ある」と回答した人が56.1%だった一方、「わからない」と回答した人も30.8%に及びました。更年期症状には個人差があること、また傍目には症状が見えづらいことなども「わからない」という回答者が多い要因になっている可能性があります。
更年期症状が原因で仕事において不利な状況が生じていると感じることが「ある」と答えた人に、「どのようなことで不利な状況が生じていると感じますか」と尋ねたところ、最も多かったのが「体調不良で本来の力が出せない」で75.2%に及びました。さらに、「イライラなど精神が不安定になり周囲と軋轢が生じやすい」や「怠けていたり、やる気がないように誤解を受けやすい」と回答した人も過半数となりました。「更年期症状をめぐって、どんな福利厚生が必要だと思いますか」との質問に対しては「更年期特別休暇の付与」57.1%、「症状を和らげる薬などの購入費補助」50.7%、「ホルモン補充などの治療費補助」42.0%と続きました。
フリーコメントにも様々な声が寄せられ、中には更年期症状が原因で退職したという人もいました。また、周囲には症状がわかりづらく個人差があることから理解を求める声、特別休暇は欲しいものの周囲にはわからないようにしたいという声、更年期症状があることが周囲に知れてしまうと嘲笑されてしまうのではないかと心配する声などが多く見られました。更年期症状の存在は長く知られてきたものの、その辛さや職場などでの影響についてはまだまだ認知が進んでいないように思います。更年期症状を自覚している人が無理なく働ける環境を整備しつつ、更年期症状についての理解を深める活動を行うことが、職場における喫緊の課題だと考えます。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:590名 ※女性
調査実施日:2022年5月11日(水)~2022年5月18日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ビースタイル ホールディングス/7月11日発表・同社プレスリリースより転載)