マネジメントベース、正社員の「働くことや仕事に対する価値観」を調査
最近、テレビでは「バリバリ働き仕事に没頭する女性」にフォーカスをあてたドラマが話題になっています。正社員として働く人の“働くことや仕事に対する価値観”はどのようなものでしょうか?組織と働く人の活性化を支援するコンサルティング企業、マネジメントベース(東京都文京区、本田宏文・代表取締役)が、この春実施した正社員5049人の調査結果を紹介します。 1. 働く上での価値観は6タイプに分類。トップは「大きな仕事を積極的に」タイプで、全体の28% 働く上での考え方・価値観について15の設問で該当状況を聞きました。結果を多変量解析・因子分析にかけて分析したところ、6つのタイプが抽出されました。5049名をタイプ別に分類すると、タイプと構成比率(%)は以下のようになりました。 ■ タイプ1: 大きな仕事を積極的に 28% 「より責任のある立場で、大きな仕事がしたい」、「任せられて裁量の大きな仕事がしたい」「新しい分野を開拓していきたい」といった積極的に仕事に取り組むタイプ。トップで約3割が該当します。 ■ タイプ2: こつこつと 17% 「個人でこつこつ取り組む仕事がしたい」、「多くの人とかかわらず個人で仕事がしたい」という個人でこつこつ取り組むタイプ。 ■ タイプ3: 顧客・世の中・組織発展のため 16% 「顧客に満足してもらえる仕事」、「世の中や人のためになる仕事」、「仕事を通じて所属する組織発展を」と、自分以外のために仕事をしたいというタイプ ■ タイプ4: 報酬のため 14% 「より多くの報酬を得たい」が真っ先に来る、お金のための仕事と割り切っているタイプ ■ タイプ5: スキルアップ志向 14% 「仕事を通じて自分の能力やスキルを向上させたい」、「専門家として外部からも認められるように」という自らのキャリアアップのために仕事をしたいというタイプ。 ■ タイプ6: 私生活優先 12% 「仕事のために家庭や私生活を犠牲にしたくない」という、仕事よりも私生活を重視するタイプ。 2. 性別では、男性のトップは「大きな仕事を積極的に」タイプで32%、女性は「こつこつと」タイプがトップ 【 男性 】
【 女性 】
男女別にタイプを見ると、働くことへの価値観に、大きな差異が見られました。男性は仕事や顧客・世のためにという志向が強く、一方で女性はこつこつと取り組むタイプがトップ、またスキルアップを目指すタイプが18%と高い割合を占め、女性の大きな特徴になっています(男性は12%)。 3. 年齢別にみると、年齢を増すにつれて「顧客・世の中・組織発展のため」タイプが増え、「スキルアップ志向」、「私生活優先」といった自分重視のタイプが減る傾向にありました。
4. モチベーションの高い層は、自分(「報酬」、「私生活」)ではなく、外へ(「顧客・世の中・組織発展」)目が向いている人が多いようです。 現在の仕事に対する「モチベーション」の高さを軸にして、タイプ別の構成をみたところ、モチベーションの高い層では「顧客・世の中・組織発展のため」タイプが多く、低い層では「こつこつ」、「私生活優先」タイプの割合が相対的に多くみられました。 尚、その他の分析結果も含め、アンケート結果詳細についてサイトにて掲載しております。下記よりご覧下さい。 http://www.m-base.jp/news/20071205 【 調査概要 】 ■ 対象: 企業・官庁・各種法人に勤務する正社員 ■ 実施時期: 2007年2月末 ■ 実施方法: (株)マクロミル社 インターネットアンケート/正社員として勤務する方を無作為抽出 ■ 有効回答数: 5,049名 (マネジメントベース http://www.m-base.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・12月5日) |