2021年 ビジネスパーソンのサードプレイス調査
サードプレイスは自宅・職場よりも「仕事が捗る」と回答、業務効率が高い結果に。テレワーク疲れもあり、今後の新しい「ハイブリット」な働き方が求められる
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)が運営する法人向け中長期滞在先サービス『マイナビBiz』は、一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に在住している21歳~59歳のビジネスパーソン700名を対象にした、「2021年 ビジネスパーソンのサードプレイス調査」の結果を発表しました。調査結果の概要は以下の通りです。
【TOPICS】
◆サードプレイス(職場、自宅以外での働く場所)を希望するビジネスパーソンは75.3%。役職が上がるほど利用意向が高くなる傾向に
◆サードプレイスは、自宅よりも「仕事が捗る」が78.9%、職場よりも「仕事が捗る」が60.8%となり業務効率が高いと実感
◆企業が健全に生産性を上げるために、職場、自宅、サードプレイスを活用した「ハイブリット型」な働き方を推進できるルール整備や文化の醸成が課題
【調査概要】
一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に在住している21歳~59歳のビジネスパーソン700名を対象に、職場や自宅以外での仕事スペース(以降「サードプレイス」と記載)を利用したいかを問うと75.3%が「利用したい」(「利用したい」+「場合によっては利用したい」)と回答した。また職位別では、「社長・役員・事業本部長クラス」が最も多く84.4%、次いで「部長・部長代行クラス」が79.3%となり、責任者として意思決定を求められる職位ほど利用意向が高くなっていることがわかる。
実際にサードプレイスを利用している500名のビジネスパーソンに、自宅、職場とサードプレイスを比較した時の仕事の効率について聞くと、自宅よりも「仕事が捗る」が78.0%(「そう思う」+「ややそう思う」)、職場よりも「仕事が捗る」が60.8%となり、サードプレイスでの業務効率が高いと実感している人が多い結果となった。
サードプレイスを利用する理由として最も多かったのが「出社は億劫だが、自宅では仕事に集中できないため」が31.6%。次いで「外出時に時間が空いてしまったため」が26.8%、「外出時に打合せなど急ぎ対応したい仕事があったため」が26.4%となった。仕事に集中できる場所や、外出先での突発的な対応、空き時間の有効活用のために多く利用していることがわかる。その他にも、「気分転換したいため」という理由も2割を超え、長引くコロナ禍による自宅でのテレワーク疲れの表れではないかと推察される。
またサードプレイスに求めることは、「個室空間がある(53.6%)」、「利用料を会社が負担する(47.3%)」、「自宅から徒歩圏内にある(42.7%)」などが上がった。さらに、感染症対策や防音性、集中できる環境などの意見もあり、安心・集中できる仕事環境が求められているようだ。
サードプレイスの利用意向や業務効率向上への貢献度が高い一方で、利用しない人の理由を見てみると「家の近くにない」が28.2%、「費用が自己負担」が25.8%、「勤怠に関するルールが整備されていない」が21.8%、「会社に利用する雰囲気がない」「上司の許可がないと使えない」が21.0%となった。2020年より、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、多くの企業でテレワークが導入されてきたが、集中できる環境・設備、心身のケアに関する仕組みが整っていないことから自宅でのテレワーク疲れも出てきているといわれている。今後、企業が健全に生産性をあげていくためにも、働き方の見直しと、職場、自宅、サードプレイスを活用した「ハイブリット型」な働き方を推進できるよう、ルール整備や文化の醸成が課題といえる。
【調査概要】マイナビBiz「2021年 ビジネスパーソンのサードプレイス調査」
○調査期間/2021年7月6日(火)~7月9日(金)
○調査方法/インターネット調査
○調査対象/東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県に在住している21歳~59歳のビジネスパーソン
○有効回答数/700名
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ / 8月18日発表・同社プレスリリースより転載)