テンプスタッフ・メディカライズ、オリックスと提携
「医師の独立開業支援サービス」を開始
総合人材サービスのテンプスタッフグループで、医師・医療関係者の人材紹介に特化したテンプスタッフ・メディカライズ(東京都渋谷区、谷本卓美・代表取締役社長 以下:メディカライズ)は、今年 8月に、オリックス(東京都港区、藤木保彦・取締役兼代表執行役社長・グループCOO)と、医師の独立開業支援事業分野で業務提携を締結し、9月から共同で医師の独立開業支援コンサルティングサービスを開始します。
当提携開始の背景には、弊社がこれまで医療従事者を対象とした人材紹介サービスを展開する中で、医師には高い開業ニーズがあるにも拘らず、開業支援サービスは画一的であり、医師のニーズに対応しきれていない現状がありました。診療所の新規開業数は2002年以降、全国で約4,500〜6,000件。相次ぐ開業の背景には、1994年の医療法改正により、医療費削減を実施したプライマリケア(※)の推進で、診療所の役割を拡大したことが追い風と言われています。しかし、勤務医の就業時間は一週間あたり平均70時間と多忙を極め、業務と並行した開業準備は負担が大きく、加えて経営ノウハウがないことから、業者への一括委託が一般的でした。
弊社では、同事業のサービス拡充と多様化を進めるオリックスと提携することで、医師にとって効率的かつニーズに沿った開業支援が可能であると判断し、この度の提携にいたりました。具体的なサービス内容は、1. 診療所開設の際の事業計画、2. マーケティング、3. 資金計画、4. 設計・施工、5. 医療機器の選定、6. 各種の申請代行、7. 広告宣伝、8. 従業員の求人・採用・研修等、開業までのコンサルティングサービスの提供及び、9. 開業後の各種メンテナンスなど、開業後も専門のスタッフがサポートし、開業支援から開業後まで、トータルなサービスを提供します。また、当サービスは必要なサービスのみ選択・活用することができ、これまで業者への一括委託によるパッケージ化が一般的であった開業支援サービスの拡充及び効率化とコストの透明化を実現します。
オリックスには、金融の側面から数多くの開業支援を手がけてきた経験・ノウハウがあります。一方、弊社では、勤務医・看護師・医療事務職などの豊富な人材リソースを持つテンプスタッフグループとしての強みがあり、両社の長所を活かし、開業後の良好な運営を視野に入れた総合的な開業コンサルテーションを提供することで初年度は100件の開業支援を見込んでいます。
将来的には、クリニック運営の新しい形態として注目を集めている「医療モール」(クリニックモール)の開設・運営なども視野に入れ、医師の独立開業を積極化することで、人々の健康と、医療の発展に寄与することを目指します。
(テンプスタッフ http://www.tempstaff.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・8月31日)