求人情報提供サービス市場規模調査結果および求人広告掲載件数等集計結果
公益社団法人全国求人情報協会は、全国618社の求人情報提供事業者に対する調査を踏まえて求人情報提供サービスの市場規模(推計含む)をとりまとめましたのでお知らせします。
●求人情報提供サービスの市場規模(推計)
2018年度を対象とした市場規模は9,528億円で前年度より998億円増加し、前年度比は+11.7%となりました。なお、ソーシャルリクルーティングやアグリゲーター、クラウドソーシングといった新形態サービスの市場規模は、この数字には含まれておりませんが1,221億円となっており、前年度+15.7%となっています。
【調査概要】
調査時期/2019年7月調査対象/求人広告を印刷・WEB 等の自社メディアに掲載して提供する事業者及びSNS等により求人等の情報サービスを提供する事業者618社に対する郵送アンケート(有効回答数79)を実施。IRやヒアリング、推計も含め、売上高の合計を算出。
●2019 年の求人広告件数の動き(求人広告掲載件数等集計結果)
2019年の求人広告は年間1767万9752件で前年+22.4%。
- 公益社団法人全国求人情報協会が集計した2019年の年間求人広告掲載件数は、職種別件数合計で1767万9752件(前年1444万5709件)となりました。年間前半は前年同月比+20%~30%で推移し、強い伸びを示しましたが、後半は+15%程度に落ち着き、年間では対前年+22.4%となりました。
- 件数が伸びた要因は、全体の7割を超える『アルバイト・パート』が前年比+27.9%の伸びが大きく働いています(『正社員』は+8.3%、『契約社員他』は+15.7%)。また、地域的な要因としては全体の半数を占める『関東・甲信越』が前年比+22.0%、2割を占める『近畿』が+23.4%となったことが全体を押し上げています。
ただ、年間後半になると伸びが鈍化する傾向となる地域が多く、2020年の成長の行方が気になります。
- 職種別では、件数最上位の『販売(販売)』が前年比+21.0%で、次の『サービス(給仕)』が+22.1%、続く『運搬・清掃・包装等』が+30.1%、4位の『サービス(調理)』が+28.6%、5位の『サービス(接客)』が+22.7%、6位の『事務』が+27.7%、7位の『サービス(医療・福祉サービス)』が+26.6%といった販売・サービス系職種の結果が全体のプラスに大きく働いています。一方、8位の『生産工程』は+10.9%、『建設・採掘』は+9.7%と比較的小さな伸びとなりました。職種別で最大の伸びは件数9位の『専門(教員・講師・インストラクター)』で+50.4%となっています。
- このうち正社員をみると、件数最上位の『サービス(医療・福祉サービス)』が前年比+19.5%、次の『サービス(給仕)』が+11.1%、続く『販売(販売)』が+1.6%で、4位の『生産工程』が+10.2%、5位の『運搬・清掃・包装等』が+16.5%、6位の『事務』が+6.3%、7位の『専門(医療・福祉専門職)』が+8.3%、8位の『販売(営業)』が-0.1%、9位の『サービス(その他サービス職)』は0.0%、10位の『サービス(調理)』が+21.3%となっています。
【本調査結果に関するお問い合わせ先】
公益社団法人全国求人情報協会
常務理事 吉田修、業務部長 佐藤日出男
Tel03-3288-0881 Email cyousa@zenkyukyo.or.jp
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(公益社団法人全国求人情報協会 / 1月24日発表・同会プレスリリースより転載)