インテリジェンスが1月のアルバイト平均賃金を分析
関東・賃金上昇に歯止め、関西・1,015円を更新
総合人材サービスを展開するインテリジェンス(東京都千代田区、鎌田和彦・代表取締役 社長執行役員)では、関東および関西エリアで発行するアルバイト情報誌およびアルバイト求人サイトに掲載された求人情報から98職種(※)について、アルバイトの平均賃金を分析しています。1月の結果がまとまりましたのでお知らせします。
※ 接客を伴う酒類提供職種および職種分類が明確でない募集を除いています。
(2003年1月集計スタート時98職種。2005年1月より一部対象職種の細分化により98職種)
※ 該当媒体は、「an」「Web an」「モバイル an」「Free an」の4媒体となります。
【 関東エリア概況 】
1月のアルバイト求人情報98職種平均時給は1,053円(前月1,056円、前年同月1,036円・1.6%増)となり、前月に比べ金額にして3円マイナスとなりました。また、前年増加率は下降傾向にあり、今月は1.6%と、2005年10月以来、1年3ヵ月ぶりの低水準となりました。
職種別の内訳では、「専門職系」(1,239円)が「営業系」(1,214円)と共に1,200円を超える、高い時給となっています。ただし、「専門職系」は前年同月と比べると増加率がマイナス4.7%となっており、大きく減少しています。一方、「営業系」の前年増加率は0.9%となっており、2006年7月以降6ヵ月ぶりに前年を上回りました。
【 関西エリア概況 】
1月のアルバイト求人情報98職種平均時給は1,015円(前月1,003円、前年同月966円 5.1%増)となり、前月に続き、集計以来の最高額を更新しました。前年増加率は2006年8月より上昇傾向が続いており、今回1月は集計開始以来最も大きい伸び幅となりました。
職種別では、「専門職系」(1,333円)、ついで「営業系」(1,163円)となっており、全職種中、「営業職系」「運輸職系」を除くすべての職種が前年を上回りました。最も増加幅が大きかったのは、「サービス系」で対前年増加率5.5%、次いで「フード系」が対前年増加率5.0%となっています。
【 他エリア概況 】
対象エリア(北海道 関東 中部 関西 九州)の全体平均は、985円(前月982円、前年同月943円 4.4%増)で集計開始以降の最高額を更新しました。前年増加率は、エリア別で関東エリアがマイナスとなった他は、各エリア5〜8%増と大幅に前年を上回りました。中部が1,037円(前月1,022円、前年同月961円、前年増加率7.9%)で、平均時給・前年増加率ともに最も高く、次いで九州が833円(前月832円、前年同月794円、前年増加率5.0%)、北海道が818円(前月806円、前年同月777円、前年増加率5.3%)となりました。関東以外での上昇基調が続く中、関東・中部・関西の時給格差は縮小傾向にあります。
【 今後の見通し 】
3〜4月の入学・卒業シーズンの大量採用を控え、2〜3月はアルバイト採用が一段落するケースが多く、時給の上昇も落ち着く傾向にありますが、今年は各社の採用意欲が非常に高い状態にあり、労働力不足と採用難をいち早く解消しようという動きが見られるため、今後も時給が高い水準で推移すると予想されます。
(インテリジェンス http://www.inte.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・2月27日)