ライフバランスマネジメントとフォルティナ
「早期離職予防」を目的に人材採用分野で業務提携
企業向けメンタルヘルス対策サービスを手がけるライフバランスマネジメント(東京都中野区、渡部卓・代表取締役社長 以下、LBM)と、個人能力を組織能力に転換させる新しい人材開発事業を展開するフォルティナ(東京都港区、中島康滋・代表取締役社長)は、企業の人材採用における重要課題である早期離職の予防を目的として、人材採用分野にて業務提携することに合意いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
【 業務提携の要旨 】
LBMは、ITとメンタルヘルスの接点としてWebで簡単にストレス診断が実施できる「MTOP」や組織診断ツール「CAS」の開発・販売を行うと同時に、企業のメンタルヘルス改善や復職支援のコンサルテーション、採用時ストレス耐性テスト「HIL」、カウンセリング・復職支援プログラム等を含んだEAPサービス(従業員支援プログラム)、各種教育研修プログラムなどを提供しております。
一方フォルティナ株式会社は、米国・欧州・アジアで200万人以上の採用実績を持つ脳の思考分析メソッド「ハーマン・モデル」に基づいた、組織や業務に適した人材採用・配置を可能とする人材採用・配置診断プログラムを提供するとともに、同理論に基づく人材採用に必要な知識・技術・情報を提供し、面接などの採用現場ですぐ導入できるノウハウを提供する「人材採用プランナー養成講座」を手がけております。
今回の業務提携により、早期離職という課題解決を目的として、LBMが提供する早期離職行動に影響を及ぼすと考えられているメンタル面の強さ(ストレス耐性)を測ることのできる採用テスト「HIL」の提供に加え、フォルティナが提供するハーマン・モデルに基づく人材・配置診断プログラムにより、不適切な組織配置による職務のミスマッチングを原因とする早期離職を予防します。そして採用の失敗を未然に防ぐ人材採用担当者の育成までをカバーする総合的なソリューションの提供が可能となります。初年度は、人材採用分野において、両社合わせて新規導入企業200社2万名を対象に1億6000万円の売上を目指しています。
【 業務提携の背景 】
年々、入社後1〜3年で辞めてしまう早期離職者が増加傾向にあります。2005年に厚生労働省が発表した「新規学校卒業者の就職離職状況調査結果」によると、2002年の就業者における3年以内の離職率は大卒で34.7%、高卒で48.6%にも上っています。それに伴う企業への影響は、採用・人材育成コスト増加、生産性の低下、組織風土への悪影響など多岐に及びます。
離職理由としては、対人関係に問題が多いことや、メンタル不全などがあげられます。2004年の財団法人経済広報センター調査によると、早期離職の原因の第1位として「精神的なタフさがないから」があげられています。LBMではそうした背景から、早期離職予防を目的とし、対人問題などのストレス要因を起こしやすい性格傾向及びストレスをコントロールする力である「ストレス耐性」を測ることができるアセスメントツール「HIL」を開発いたしました。
一方、これまでの人材採用・組織配置は経験や主観に頼ることが多く、適性を見極めた上での人材採用・人材配置を実現できないために、組織における個人の能力を最大限発揮することが出来ず、早期離職してしまうケースも問題となっています。また、人事の現場では、採用ノウハウやスキルが標準化されておらず、独自の基準による面接・採用を行っているがゆえに、採用のミスマッチを引き起こしてしまう結果も多く見られます。
このように早期離職を引き起こす原因は多岐に渡っているため、特定の原因のみを抽出する単一のアプローチだけでは課題解決につながらず、応募者の適性を様々な角度から分析するとともに、人材採用現場の人材育成にまで踏み込む総合的なアプローチが求められていました。
そこで今回、フォルティナが提供する人材採用支援サービスに加え、LBMが提供する採用時ストレス耐性テスト「HIL」を合わせて提供することにより、早期離職予防という課題解決のための総合的な企画提案・サービス提供を行うべく、業務提携することとなりました。
【 HILについて 】 http://www.lifebalance.co.jp/service/hil.html
新卒・中途採用時に約120問の適性検査を行い、離職につながりやすい性格傾向及びストレスをコントロールする力 「ストレス耐性」を測ることができるアセスメントツールです。テスト実施後、結果レポートを採用時、入社前のフォローアップ、 入社後の配属時の判断材料として活用できます。
【 MTOPについて 】 http://www.lifebalance.co.jp/service/mtop.html
メンタルヘルス(心の健康)とストレス耐性向上のためのオンラインプログラム。 Mental Toughness Orientation Programの略。 オンラインでのストレスチェック、および自己分析・管理ツールのみならず、ストレスに負けないための予備知識(雑学、解消法、リラックス法)、認知行動療法をベースとしたストレスに強くなるためのe-ラーニングやカウンセリング(メール、電話、面談)までも包括的に網羅したサービス。※2007年2月現在7万人が利用
【 CASについて 】 http://www.lifebalance.co.jp/service/cas.html
メンタルヘルスの組織分析ツール。Cluster Analyzing Systemの略。オンラインで実施する従業員ストレスチェックの結果を、縦断的・横断的に解析することにより、組織のストレス状況を総合的に診断する分析ツール。
【 効き脳診断/ハーマン・モデルについて 】 http://www.fortina.co.jp/
ハーマンモデルは、大脳生理学理論などをもとに開発された手法で、「脳優勢度調査」とも呼ばれます。米ゼネラル・エレクトリック(GE)で能力開発部門の責任者だったネッド・ハーマン氏が1977年に基本モデルを開発しました。その後、改良を重ねて、90年代から現在までに米インテル、米P&G、米コカコーラ、米IBM、資生堂、キャノンなどをはじめ200万人超の採用実績があり、組織のパフォーマンスをあげる数多くの成果が実証されています。フォルティナはこの理論に基づいた独自の人材採用・配置に特化した「効き脳診断」を開発しました。
(ライフバランスマネジメント https://www.lifebalance.co.jp/toiawase/index.html、
フォルティナ http://www.fortina.co.jp/contact.html/同社プレスリリースより抜粋・2月14日)