オワハラ
オワハラとは?
「オワハラ」とは、「就活終われハラスメント」を略した新語で、企業の人事担当者が就職活動中の学生に対し、他社への就活を終わらせて、自社への入社を決断するように強要したり、嫌がらせをしたりする行為を指します。企業などが優秀な人材を早く囲い込もうとして、「オワハラ」に走る可能性が懸念されています。
「内定が欲しいなら他社を断れ」
売り手市場で学生の囲い込みが激化
売り手市場の傾向が鮮明になる中、企業が学生に対して「うちの内定が欲しければ就活を終了しろ」などと脅したり、他社への応募を妨害したりする行為が問題になっています。そうした行為は、学生から職業選択の機会を奪いかねないハラスメント(嫌がらせ)だとして、「オワハラ」(就活終われハラスメント)と呼ばれます。
せっかく良い人材を確保しても、囲い込んでおかないと、後から選考する大手企業に取られかねない――そういう意識から「オワハラ」にエスカレートする例は少なくないようです。
報道などによると、オワハラの“手口”には先述のように、内定をちらつかせて他社を辞退するよう強迫するパターンや、他社の選考に行かせないよう、毎日のように面接の日程を入れるなどして妨害するパターン、内定を辞退しようとした学生を脅して入社を迫るパターンなどがあるといいます。
もちろん、内定者や内々定者のフォローは欠かせません。同じ“囲い込む”にしても、無理に拘束するのではなく、内定者限定のSNSの活用や先輩社員との交流の場を設けるなどして、入社したいという気持ちを高める戦略をとるべきでしょう。
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