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【ヨミ】ホコウラリー 歩行ラリー

「歩行ラリー」とは、グループで行う野外競技を通して個人と組織の問題解決能力などの向上を図る体験学習技法のことで、ウォークラリーとも呼ばれます。グループに分かれた参加者が、それぞれ与えられた地図に従って、指定された区間を指定された速度で歩き、その正確性を競います。目標達成への一体感やチームワークの重要性を体得するとともに、リーダーシップや状況判断を強化するなどの目的で、日本では1970年代から、管理・監督者、中堅社員、新入社員向けの教育プログラムの一環として実施されています。
(2014/6/30掲載)

歩行ラリーのケーススタディ

勝敗よりチームワークを競う野外競技
2回実施してPDCAを回すのがカギ

歩行ラリー」は、オリエンテーリングとよく似たアクティビティーで、混同されることも少なくありませんが、それぞれ目指すところが明確に異なるため、競技の性格やしくみも自ずと違っています。オリエンテーリングは、参加者が地図と磁石を使って、あらかじめ設置されたチェックポイントを発見し、ゴールまでの所要時間で勝敗を争うもの。競技性、スポーツ性が高く、参加者の体力差が結果を大きく左右する傾向があります。

一方、“コマ地図”と呼ばれる特殊な地図にしたがい、指定されたチェックポイントを指定された速度で歩いて回る歩行ラリーは正確さを競うゲームですから、基本的に体力は関係ありません。単なるレクリエーションではなく、あくまで組織風土の改善やチームワークの醸成に応用することを主なねらいとして実施されるため、勝ち負けより、チームとしていかに良い成績を上げるかが重要視されます。

40年ほど前、歩行ラリーを活用した“野外研修”を初めて開発したのは、組織変革の実践者として名高い元ソニー常務の小林茂氏でした。ソニーの厚木工場長時代に、マネジメントサイクルの体験学習として歩行ラリーを実践。これがQC活動のきっかけとなり、生産現場と研究開発が一体となって活性化した組織改革の事例はよく知られています。

コース設定やチェックポイントの数などにルールはありませんが、通常は5~10ヵ所のチェックポイントを数㎞間隔で設置します。歩行ラリーでいい成績を上げるためには、与えられた情報を的確に捉える分析力と、目の前の事実をよく見て行動する状況判断力、実行力が求められます。歩行ラリーは、原則として2回実施するのがポイント。参加者は1回目のラリーで、次のような問題を起こすことがよくあるからです。

・思い込みで行動する/地図や指示書をよく見ない/勝手な解釈をする
・道に迷って不安になる/焦ってミスを重ねる/ルールを忘れる
・自信をなくして人に頼る/人の行動を責める

こうした失敗とその原因を振り返り、各チームが発見した事実情報を共有した上で、2回目のラリーに挑戦します。業務に例えれば、まさにチーム全員でマネジメントサイクルを回すという成功体験そのものでしょう。組織が活性化され、パフォーマンスが改善されていくプロセスを、楽しみながら疑似体験できるところに、歩行ラリー研修ならではのメリットがあるといえます。

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